クロノリ
クロノリ
水温の低下とともに、のり糸状体は殻胞子嚢を形成し、内部に殻胞子を持つようになります。この殻胞子が9月下旬から10月上旬に放出されノリ網に付着し、冬季に海水中の窒素などを吸収し、成長します。
現在、クロノリ養殖は、計画的にノリ網を確保するため、9月中旬に陸上での採苗(殻胞子つけ)を行っているところが多くなっています。また、種付け後のノリ網は、4~5㎝程度までの育苗後、半分は漁場(秋芽網)に、残りの半分は年明け後の生産用に乾燥してから冷凍保存(冷凍網)されています。
3月末頃、海水温の上昇とともにクロノリの先端部には成熟し、受精が行われ果胞子が形成されると、再び蠣殻などの表面にせん孔して糸状体をつくり、暑い夏場を過ごして、水温の低下を待っています。