マナマコ
マナマコ
体色により赤褐色型、青緑色型、黒色型の3型に分けられ、そ・黷シれアカナマコ、アオナマコ、クロナマコと呼ばれています。
愛知・三重両県での卵の出現時期はアオナマコは4月中旬~8月上旬、アカナマコは3~4月(伊勢湾口では3月中旬~5月上旬)頃で、ふ化後自由遊泳胚、アウリクラリア幼生、ドリオラリア幼生となり遊泳生活を送ります。その後、ペンタクチュラ幼生を経て受精後22日あまりで全長0.3~0.4㎜の稚ナマコになります。
天然ナマコの調査では、春から初夏に生まれた稚ナマコは翌年2月上旬には30~40g、4月上旬には70~80g、6月下旬には110~130gに成長し、沖合に移動し夏眠に入ります。
マナマコは、水温が上昇する夏季には活動が不活発になって夏眠に入り、秋になって水温が低下すると夏眠から覚めて活動を開始する生活パターンを繰り返しています。
参考文献:
- (社)日本水産資源保護協会
1981.マナマコ、水生生物生態資料:338-340. - 荒川好満
1990.なまこ読本、緑書房:pp118. - 柳澤豊重
1992.餌を探して這い回り-マナマコ、週刊朝日百科 動物たちの地球66、朝日新聞社:2-178~2-181 - 愛知水試
1987.愛知県におけるナマコ増殖、(昭和58~61年の試験研究のまとめ):59pp.