1 発表事項
平成19年度大気環境測定結果について
2 発表要旨
大気汚染防止法第22条の規定に基づき、二酸化いおう等の大気環境常時監視を、一般環境測定局21局及び自動車排出ガス測定局7局で、県と四日市市が実施した結果は次のとおりでした。
二酸化いおうは、全ての測定局で環境基準を達成しました。二酸化窒素は、国道23号沿道の四日市市納屋測定局で、浮遊粒子状物質については、桑名上野浄水場測定局など6局で環境基準を達成することができませんでした。
また、同法第18条の23に基づき、県内6地点で有害大気汚染物質であるベンゼン等19物質の環境測定を県と四日市市で実施した結果、環境基準又は指針値が設定されている11物質については、全測定地点で環境基準又は指針値を達成しました。
3 測定結果の概要
(1)二酸化いおう(SO2)
一般環境測定局20局、自動車排出ガス測定局2局で測定を行い、全ての測定局で環境基準を達成しました。
年平均値は、0.001ppm(四日市商業及び東名阪)から0.008ppm(伊賀緑ヶ丘中学校)の範囲で、ほぼ前年度と同様の状況でした。(表-1、表-2参照)
(2)二酸化窒素(NO2)
一般環境測定局21局、自動車排出ガス測定局7局で測定を行い、国道23号沿道の四日市市納屋自動車排出ガス測定局で環境基準を達成することができませんでした。
年平均値は、0.003ppm(熊野木本中学校)から0.036ppm(納屋)の範囲で、一般環境測定局に比して自動車排出ガス測定局が高い傾向にあり、ほぼ前年度と同様の状況でした。(表-3、表-4参照)
(3)光化学オキシダント(Ox)
一般環境測定局20局で測定を行い、前年度に引き続いて全ての測定局で環境基準を達成することができませんでした。
光化学スモッグ予報等の発令は、予報が1日で前年度に比べ3日減少し、注意報の発令はありませんでした。(表-5参照)
(4)浮遊粒子状物質(SPM)
一般環境測定局21局、自動車排出ガス測定局7局で測定を行い、6局で環境基準を達成することができませんでした。
年平均値は、0.016mg/m3(熊野木本中学校)から0.037mg/m3(納屋)の範囲で、ほぼ前年度と同様の状況でした。(表-6、表-7参照)
(5)一酸化炭素(CO)
自動車排出ガス測定局2局で測定を行い、前年度に引き続き両測定局とも環境基準を達成しました。(表-8参照)
(6)有害大気汚染物質
ア)環境基準又は指針値が示されている物質
環境基準が設定されているベンゼン等4物質及び指針値が示されているアクリロニトリル等7物質について6地点で測定を行い、すべての測定地点で環境基準又は指針値を達成しました。(表-9(1)参照)
イ)その他の有害大気汚染物質
環境基準等が設定されていない8物質について6地点で測定を行い、すべての測定地点で過去数年間の全国の調査結果の範囲内にありました。(表-9(2)参照)
4 今後の対応
(1)二酸化窒素及び浮遊粒子状物質
自動車NOx・PM法(自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法)に基づき、自動車からの排出削減対策を進めるとともに、大気汚染防止法等に基づく工場・事業場に対する監視指導を的確に行っていきます。
(2)光化学オキシダント
光化学オキシダントの原因物質の1つである揮発性有機化合物が平成18年4月から排出規制対象物質となったことから、この排出削減対策を一層進めます。
(3)有害大気汚染物質
PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)に基づき、事業者の自主的な削減取り組みを促進するとともに、取扱い事業者に排出の抑制を要請します。
5 連絡先 三重県環境森林部地球温暖化対策室
大気保全グループ
担当者 山川、小川(電話059-224-2380)
四日市市環境部環境保全課大気水質係
担当者 中尾、市川(電話059-354-8189)