三重県には、「桂」を名乗る落語家の始祖といわれる初代桂文治の眠る地があります。今年は、その桂文治の十一代を桂平治さんが、また桂文枝の六代を桂三枝さんがそれぞれ襲名し、県内でも各地で披露公演が行われ大きな話題となっています。
この文治や文枝という名跡(みょうせき)は、「襲名」という制度によって代々受け継がれてきました。襲名によって名跡を継ぐことは、単に名前を継ぐだけでなく、その伝統の重みや責任を背負うともいわれます。
このたび、三重県立図書館では、芸能史研究家の前田憲司氏のご協力を得て、上方を中心とした落語家の系譜にまつわる企画展示や、落語家の襲名にまつわる話題を中心に、落語の魅力に迫るトークライブを開催します。これらの催しを通じて、多くの方々が落語をより身近に感じる機会になればと思います。
○企画展示「落語家代々展」
上方を中心とした落語家の名跡、襲名をテーマに、前田憲司氏の貴重なコレクションを展示します。
・期間 平成24年10月6日(土曜)から28日(日曜)まで
・場所 三重県立図書館 文学コーナー(2階)
○トークライブ「襲名よもやま話」
前田憲司氏と、三重で落語を広める活動をしている「みえらくご班」メンバーの小川秀幸氏をお招きし、落語家の襲名にまつわる話題を中心に、落語の魅力に迫るお話を聞かせていただきます。
・日時 平成24年10月20日(土曜)14時から15時30分まで(13時30分開場)
・場所 三重県立図書館 文学コーナー(2階)
・出演 前田憲司氏(芸能史研究家)、小川秀幸氏(三重テレビ放送報道制作部長)
・定員 70名(先着、事前申込み制)
・参加費 無料
・申込み
下記の方法にて、入場を希望される方のお名前、電話番号をお知らせください。
三重県立図書館「トークライブ」係
電話 059-233-1181
ファックス 059-233-1191
電子メール mie-lib@library.pref.mie.jp
窓口 三重県立図書館カウンター
ホームページ 下記の関連リンクの申込フォームから
・主催 三重県立図書館
○出演者について
・前田憲司(まえだ けんじ)氏
1959年、四日市市生まれ。芸能史研究家。寄席芸能資料の蒐集家(しゅうしゅうか)として知られ、落語に関する多くの著書・著述がある。「六代桂文枝襲名プロジェクト」ではアドバイザーを務めた。皇學館大学非常勤講師、文化庁芸術祭審査委員、大阪府立上方演芸資料館運営懇話会委員。
・小川秀幸(おがわ ひでゆき)氏
1966年、伊賀市生まれ。現在、三重テレビ放送報道制作部長。三重で落語を広める「みえらくご班」のメンバー。2004年に三重県出身の落語家とともに、四日市市で初代桂文治顕彰落語会「文治まつり」の立ち上げに携わる。