アトリエ エレマン・プレザンは、1990年に佐藤肇さん、敬子さんご夫妻により、志摩市大王町に作られました。海辺の自然豊かな環境に恵まれたアトリエには、ダウン症などの人々が集い、それぞれが持つ特有の感性で数々の魅力的な作品を創り出しています。中でも、描いた絵をそのまま本の形にしたアーティストブックは、国際フェアなどで高い評価を得ています。現在では、芸術にとどまらず、医学、福祉、教育などの視点からもアトリエの活動が注目されています。
このたび、三重県立図書館では、アトリエのご協力を得て、今回のために描き下ろされた作品を中心に展示を行います。また、展示の初日には、佐藤ご夫妻と東京アトリエの代表を務めてきた長女のよし子さんをお迎えし、トークライブを開催します。
これらの催しを通じて、多くの方々にダウン症のアーティストたちの素晴らしい感性に触れていただくとともに、国内外で高く評価されているアトリエ エレマン・プレザンの活動を知っていただく機会になればと思います。
〇企画展示「アトリエ エレマン・プレザンの宝もの展」
アトリエ エレマン・プレザンに集うアーティストたちが今回の展示のために描き下した作品などを展示します。
・期間 平成25年2月9日(土曜)から3月10日(日曜)まで
開館時間 9時から19時まで
休館日 2月12日(火曜)、18日(月曜)、25日(月曜)、3月4日(月曜)
・場所 三重県立図書館 文学コーナー(2階)(津市一身田上津部田1234)
・参加費 無料
〇トークライブ「無垢なアーティストがくれた幸せ」
・日時 平成25年2月9日(土曜)14時から15時30分まで(13時30分開場)
・場所 三重県立図書館 文学コーナー(2階)(津市一身田上津部田1234)
・出演 佐藤肇氏、佐藤敬子氏、佐藤よし子氏
・定員 70名(先着、事前申込み制)
・参加費 無料
・申込み
下記の方法にて入場を希望される方のお名前、電話番号をお知らせください。
三重県立図書館「トークライブ」係
電話 059-233-1181
ファックス 059-233-1191
電子メール mie-lib@library.pref.mie.jp
窓口 三重県立図書館カウンター
ホームページ 下記の「関連リンク」の申込フォームから
・主催 三重県立図書館
・協力 アトリエ エレマン・プレザン、美し国おこし・三重
〇出演者について
・佐藤肇(さとう・はじめ)氏
1946年東京都生まれ。芸術家の家庭に育つ。世田谷版画工房運営に携わり、代々木子ども絵画研究会を経てアトリエ エレマン・プレザンの活動を開始。現代美術の視点からもう一つの芸術、「アール・イマキュレ」を東京都美術館、インターナショナル アウトサイダーアート展&シンポジウム(フランス・タマリス美術館)などで発表。
・佐藤敬子(さとう・けいこ)氏
1948年三重県生まれ。国画会、モダンアート展、女流画家協会展に入選、代々木子ども絵画研究会を経て、中学校美術講師をしながらアトリエ エレマン・プレザンの活動を開始。大村特別賞、コーキ出版優秀賞などを受賞。著作に「ハーメルンのふえふきおとこ」、肇氏との共著に「おしゃべりな絵日記」、「無垢のことば」、「いいんだよ、そのままで」などがある。
・佐藤よし子(さとう・よしこ)氏
1979年東京都生まれ。両親のアトリエへ通うダウン症の人たちに囲まれて育つ。東京アトリエ代表を10年間務めた後、2013年より志摩市へ移住。榊原記念病院、聖路加国際病院、東京大学医学図書館でのアール・イマキュレ作品の常設展示に携わる。多摩美術大学芸術人類学研究所とのダウンズタウン計画が進行中。著書に「学校つくっちゃった!」がある。