平成25年度に三重県と四日市市(大気汚染防止法政令市)が測定を行った県内の大気環境の状況は次の
とおりでした。
○ 大気汚染防止法第22条に基づく大気汚染常時監視結果
・ 二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質及び一酸化炭素は、平成24年度に引き続きすべての測定
局で環境基準を達成しました。
・ 全国的にも環境基準の達成率が低い光化学オキシダントについては、平成24年度と同様にすべての
測定局で環境基準を達成しませんでした。
・ 微小粒子状物質(PM2.5)については、21測定局中1測定局で環境基準を達成しました。
○ 大気汚染防止法第18条の23に基づく有害大気汚染物質の調査結果
・ 環境基準が設定されているベンゼン等4物質は、平成24年度に引き続きすべての調査地点で環境基
準を達成しました。
・ 指針値が設定されているクロロホルム等8物質については、平成24年度に引き続きすべての調査地
点で指針値を満足しました。
1 測定結果の概要
(1) 二酸化硫黄(SO2)
一般環境測定局23局、自動車排出ガス測定局2局で測定を行い、すべての測定局で環境基準を達成しま
した。
年平均値は、0.000ppm※(尾鷲県職員公舎、熊野木本中学校)から0.006ppm(楠)の範囲でした。
(表-1、表-2参照)
(※小数点以下4桁目を四捨五入し、3桁目までを表示するため、0.0005ppm未満は0.000と表示しま
す。)
(2) 二酸化窒素(NO2)
一般環境測定局24局、自動車排出ガス測定局7局で測定を行い、すべての測定局で環境基準を達成しま
した。
年平均値は、0.002ppm(熊野木本中学校)から0.027ppm(納屋)の範囲で、一般環境測定局に比して自
動車排出ガス測定局は高い傾向にあります。(表-3、表-4参照)
(3) 光化学オキシダント(Ox)
一般環境測定局23局で測定を行い、すべての測定局で環境基準を達成しませんでした。(表-5参照)
なお、光化学オキシダントについては、平成24年度の全国的な状況においても、測定を行った1,172測定
局のうち環境基準達成局数が3局にとどまっており、環境基準の達成状況は極めて低い水準となっていま
す。
(4) 浮遊粒子状物質(SPM)
一般環境測定局24局、自動車排出ガス測定局7局で測定を行い、すべての測定局で環境基準を達成しま
した。
年平均値は、0.017mg/m3(熊野木本中学校等)から0.028mg/m3(津西が丘小学校)の範囲でした。
(表-6、表-7参照)
(5) 一酸化炭素(CO)
自動車排出ガス測定局4局で測定を行い、すべての測定局で環境基準を達成しました。(表-8参照)
(6) 微小粒子状物質(PM2.5)
一般環境測定局17局、自動車排出ガス測定局4局で測定を行い、一般環境測定局1局で環境基準を達成し
ました。(表-9、表-10参照)
また、一般環境測定局2局(伊賀緑ヶ丘中学校及び尾鷲県職員公舎)で微小粒子状物質の成分分析を行
い、その結果は図-1のとおりでした。
(7) 有害大気汚染物質
ア)環境基準又は指針値が示されている有害大気汚染物質
7地点で調査を行ったところ、環境基準が定められているベンゼン等4物質については、すべての調査
地点で環境基準を達成し、また、指針値が示されているクロロホルム等8物質についても、すべての調査
地点で指針値を満足しました。(表-11(1)参照)
イ)環境基準又は指針値が示されていない有害大気汚染物質
5地点でアセトアルデヒド等9物質について調査を行ったところ、すべての調査地点で過去数年間の全
国の調査結果の範囲内にありました。(表-11(2)参照)
2 今後の主な取組
引き続き、大気汚染物質の常時監視を行うとともに、その結果を公開していきます。
また、大気汚染物質の常時監視により、光化学オキシダント濃度やPM2.5濃度が高濃度となると予測され
る場合は、県民に注意喚起の情報を提供します。
3 連絡先 三重県環境生活部大気・水環境課
大気環境班
担当者 有冨、瀬川(電話059-224-2380)
四日市市環境部環境保全課
担当者 赤堀、中山(電話059-354-8189)