学校における性暴力被害は、事実確認の困難さや性の問題が取り扱いにくいことに加え、周囲の人間関係によっては被害が発覚しづらいなどの理由から、被害が潜在化しやすい傾向があります。
このため教職員が性暴力被害に対応する際の一助になるよう、教育委員会や警察等の協力を得て「学校における児童生徒間の性暴力」にかかる対応支援ハンドブックを作成しました。
なお、県が主体となった同種のハンドブックは、東海地方では初となります。
ハンドブックは22,000冊作成し、県内の小学校・中学校・高等学校(特別支援学校含む)の教職員に一人1冊ずつ配付するほか、児童相談所などの関係機関職員にも配付します。
1 ハンドブックの内容
早期の発見・適切な対応が児童生徒の心のケアや被害からの回復に大きく寄与するため、学校が一体となって万が一の対応に万全を期せるよう「タイムライン」「チーム学校としての対応」「被害児童生徒や保護者等の心理的ケア」について特に厚く説明しています。
〈主な構成〉
はじめに
第1章 被害対応手順
第2章 関係機関との連携と実践研修
こんなとき、どうすればいいQ&A
2 活用方法
本ハンドブックの配付に加え、解説用動画を作成(3月末完成予定)し、県のホームページ等に掲載します。
令和5年度の新規事業「子どもを性被害から守る!性被害に遭わせない!事業」では、本ハンドブックを活用した研修を予定しており、研修を希望する学校に講師(専門家)を派遣するなどアウトリーチ支援に取り組みます。
3 部数・配付先
作成部数 22,000冊
配付先 748か所
4 執筆協力機関(ハンドブック作成検討委員会)
三重県立学校長会
三重県小中学校長会
三重県市町教育長会事務局
三重県教育委員会事務局生徒指導課
三重県警察本部警務部警務課 被害者支援室
三重県警察本部生活安全部少年課
三重県警察本部刑事部捜査第一課
三重県児童相談センター
三重法務少年支援センター(津少年鑑別所)
三重弁護士会
三重県公認心理師会
津市立黒田小学校
みえ性暴力被害者支援センター よりこ