パリ協定を契機として企業には脱炭素経営が求められている中、三重県では、令和3年度から、県内企業等における脱炭素経営の取組を促進するため、アドバイザーを派遣するなどし、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出削減の理解促進、温室効果ガス排出量の現状確認や削減目標の設定支援等を行う脱炭素経営支援事業を実施しています。
このたび、令和4年度に本事業で支援した下記2社は、パリ協定が求める水準と整合した中長期の温室効果ガス排出削減目標を設定するなどし、気候変動対策に関する国際的なイニシアティブである中小企業向けSBT(Science Based Targets)の認定を取得しました。
記
1 中小企業向けSBT認定取得企業
(1)株式会社東海テクノ(令和5年5月認定取得)
所在地:四日市市午起二丁目4番18号
業 種:環境計量証明業
<同社問い合わせ先>
電話番号:059-332-5122
(2)株式会社マルゴ水産(令和5年5月認定取得)
所在地:津市白塚町4938番地50
業 種:食料品卸売業
<同社問い合わせ先>
電話番号:059-232-3317
<参考>
SBTは、パリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した5年から15年先を目標年として企業が設定する温室効果ガス排出削減目標です。
CDP(英国に本拠地を置く国際環境NGO)、UNGC(国連グローバル・コンパクト)、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4つの機関が共同で運営しているSBT事務局(英国)がSBTの認定をしており、主に大企業を対象としたSBT認定と中小企業を対象とした中小企業向けSBT認定があります。
SBTの認定を取得している企業は、令和5年3月1日時点において、世界で2,310社、日本では369社(中小企業向けSBT認定取得企業は224社)です。