有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、泡消火薬剤やフッ素ポリマー加工助剤など、幅広い用途で使用されてきました。PFOS及びPFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、人の健康に影響を及ぼす可能性が指摘されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。
国では、令和5年7月に専門家会議でPFASに関する今後の取組の方向性が示され、幅広い地域における調査の実施や調査結果の共有など環境調査の強化が必要とされています。
県では、県内の河川におけるPFASの状況を把握するため、令和6年6月に20河川20地点でPFOS及びPFOAの水質調査を実施したところ、その結果は以下のとおりでした。
なお、本調査は水質汚濁防止法の規定に基づき策定している公共用水域及び地下水の水質測定計画に定める調査として実施しています。
1 調査結果
暫定目標値(PFOSとPFOAの合算値で50ng/L)を超える地点はありませんでした。
2 今後の予定
次回の水質調査は同地点で令和6年12月に実施する予定です。