県は、カーボンニュートラルに貢献するプラスチック等の循環的利用の一層の促進に取り組んでおり、「三重県循環型社会形成推進計画(令和3年3月策定)」に基づき、プラスチックごみの排出を抑制し、天然資源投入量や二酸化炭素排出量の削減など環境負荷を低減させつつ、更なる資源循環を促進しています。
今回、生活に身近な「食品トレー」について、県民のみなさまの協力のもと、市町、事業者と連携し、使用済み食品トレーをスーパー店頭で高品質かつ効率的に分別回収を行い、再び食品トレーに水平リサイクルするモデル事業を実施します。
1 現状及び目的
・ 使用済み食品トレーについては、現在スーパー店頭にて「白色発泡トレー」の回収ボックスが設置さ
れ、再び食品トレーに水平リサイクルされていますが、「色柄付き発泡トレー」は水平リサイクルでき
ていませんでした。
・ 今般、四日市市のDIC株式会社において、プラスチックの高度リサイクル施設が稼働するため、「色
柄付き発泡トレー」の水平リサイクルが可能となります。
・ このことから、本モデル事業を通じて、県民のみなさまの協力のもと、スーパー店頭における分別回収
をより一層促進し、食品トレーの高品質かつ効果的な水平リサイクルの仕組みの形成を目指します。
2 事業の概要
・ 下記の期間中、四日市市及び亀山市のマックスバリュ各店舗に「色柄付き発泡トレー」の回収ボックス
を新たに設置します。
・ 回収ボックスには、分別する際の注意事項(汚れの除去や再び食品トレーに水平リサイクルできない品
など)をわかりやすく記載し、分別状況の調査や普及に向けた課題整理等を行います。
・ 回収した色柄付き発泡トレーは、DIC株式会社及び株式会社エフピコ(両社は2022年8月から食品
トレーの完全循環型リサイクルに係る協業を開始)にて、再び食品トレーに水平リサイクルされます。
【実施期間及び実施場所】
実施期間:令和6年11月8日(金)から12月15日(日)まで
実施場所:四日市市及び亀山市のマックスバリュ各店舗(四日市泊店、山城店、笹川店、生桑店、阿倉
川店、大矢知店、亀山みずほ台店、亀山店)
3 協力事業者及び各主体の役割
マックスバリュ(四日市市及び亀山市各店舗):色柄付きトレーの店頭回収
株式会社エフピコ(岐阜県輪之内町):回収トレーのペレット化、再生ペレットから食品トレーの製造
DIC株式会社(四日市市):色付きペレットの脱色処理※
四日市市、亀山市:広報
三重県:全体調整、結果をふまえた資源循環の促進
※色柄付き発泡トレーをペレット化すると、ペレットに色が付いてしまい使途が限られますが、脱色するこ
とで再び食品トレーの原料にすることが可能となります。