三重県総合博物館(MieMu)と三重大学は、平成26年度から平成28年度まで、共同で志摩市に位置する先志摩半島(旧志摩町)の自然と歴史・文化について総合的な調査研究を行ってきました。その調査研究の成果と地域の魅力を紹介するため、志摩市歴史民俗資料館で移動展示を開催します。特に、地元の越賀(こしか)の郷蔵(ごうぐら)に保存され、江戸時代の越賀村(こしかむら)の様子がカラーで一軒一軒家まで詳細に描かれている「越賀村絵図」(チラシ表面に掲載)を展示し、同時に保存された「古文書」の解読と、現地踏査の結果とともに当時の村のくらしの謎を紐解きます。
1 移動展示の概要
(1)期間:平成29年2月18日(土)から3月19日(日)まで
※期間中の休館日は、2月20日(月)、23日(木)、27日(月)、3月6日(月)
13日(月)
(2)開催時間:午前9時30分から午後6時まで(入場は閉場の30分前まで)
(3)会場:志摩市歴史民俗資料館(志摩市磯部町迫間878番地9志摩市役所磯部支所内)
(4)内容:先志摩地域の自然と歴史・文化・くらしの特徴やその移り変わりについて、地元の郷蔵
に保存されてきた「越賀村絵図」や古文書から、江戸時代の様子を紐解いていくほか、先
志摩地域で現在も行われるイセエビ網漁や海女漁、そして様々な景観などを上空や水中か
ら撮影した動画を交えて紹介します。
さらに、昨年度に三重県で初めて登録された国の登録有形民俗文化財「志摩半島の生産
用具及び関連資料」について、収集作業の中心となった日本を代表する民俗学者の故宮本
常一(みやもとつねいち)さんの活動と組み合わせて、その特徴を紹介します。
(5)観覧料:無料
(6)主催:三重県総合博物館・三重大学
(7)共催:志摩市・志摩市教育委員会
2 関連イベント
(1)展示解説会
日時:平成29年2月18日(土)午前10時から・午後1時から
平成29年3月11日(土)午前11時から・午後4時30分から
(各回30分程度)
会場:志摩市歴史民俗資料館(志摩市磯部町迫間878番地9志摩市役所磯部支所内)
内容:担当学芸員と研究者が展示資料について解説します。
参加費:無料
申込み:事前申込みは不要です。当日、会場にお越しください。
(2)シンポジウム
日時:平成29年3月11日(土)午後1時30分から4時まで
会場:志摩市磯部生涯学習センター多目的ホール
(志摩市磯部町迫間878番地9志摩市役所磯部支所内)
内容:本展の内容について、三重県総合博物館や三重大学、志摩市歴史民俗資料館の研究者が、講演や
パネルディスカッションを行います。
講演:・「越賀の村絵図を読み解く」菅原洋一(三重大学)
・「先志摩海女が迎えた近代~朝鮮出漁と漁業専業化~」塚本 明(三重大学)
・「空から見た先志摩~海と陸のなりわい~」
北村淳一(三重県総合博物館)・安福大統(元名古屋大学)
・「先志摩のくらしに魅せられて」門口実代(三重県総合博物館)
・「『小さな小さな海の国』の民俗資料、国の登録有形民俗文化財に登録―くれるものはすべて
もらう、これが収集に対する基本姿勢であった―」 﨑川由美子(志摩市歴史民俗資料館)
パネルディスカッション:講師の方々に、講演内容を深める討論をしていただきます。
定員:100名
参加費:無料
申込み:事前申込みは不要です。当日、会場にお越しください。
3 問合せ先
住所:〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060
三重県総合博物館(MieMu)
E-mail:MieMu@pref.mie.jp
電話:059-228-2283 FAX:059-229-8310