三重県総合博物館(MieMu)には、江戸時代後期から幕末維新期にかけて桑名藩の松平家に伝来した「桑名藩松平家文書」と呼ばれる約500点の資料群が所蔵されています。
この資料の中には、江戸時代後期に幕府の寛政の改革を推し進めた松平定信に関するものや、幕末維新期の戊辰戦争での桑名藩の対応に関する資料も含まれています。
本展で、数少ない大名家文書とはどのような資料なのか、大名の世界とはどのようなものだったのかなど、その一端を知るきっかけにしていただけましたら幸いです。
1 期間
令和元年9月10日(火)から10月14日(月・祝)までの開館時間中
2 場所
三重県総合博物館3階 三重の実物図鑑人文コーナー(津市一身田上津部田3060)
どなたでも無料でご覧いただけます。
3 概要
(1)大名勤役・大名の儀礼
桑名藩松平家の江戸城での勤務の様子や他の大名との挨拶状などの儀礼の様子がわかる資料を紹介
します。
(2)大名の情報収集
大名家が大塩平八郎の乱、異国船渡来、桜田門外の変などに関する情報の収集を行い、それを藩政
運営に活かしたと思われます。これらの事件に関係する資料を紹介します。
(3)幕末期の桑名藩
幕末維新期の桑名藩は、戊辰戦争では会津藩とともに幕府側の立場で戦いにのぞみましたが、最終
的には明治維新政府に恭順し、最後の藩主万之助(のち定教)は謹慎をしました。当時の様子をあら
わす資料を紹介します。
(4)大名の文化芸術活動
藩主松平定和に関する和歌、詠草が多数含まれています。大名の教養、文化芸術活動の一端を紹介
します。