三重県総合博物館(MieMu)では、第41回企画展「発掘された日本列島2025」を開催します。
全国では、毎年およそ8,000件の埋蔵文化財の発掘調査が行われています。最新の発掘成果を紹介する中核展示では、旧石器時代から近世までの遺跡と出土したさまざまな資料の中から、近年特に注目される“逸品”を紹介します。また、独自の地域展示として、伊賀地域にある三重県屈指の大型前方後円墳や古代寺院跡から出土した資料をご紹介します。ぜひお越しください。
1 展覧会の概要
(1)期間:令和7年10月18日(土曜日)から12月14日(日曜日)まで
休館日:毎週月曜日(ただし、月曜日が休日の場合は翌平日)
(2)観覧時間:9時から17時まで(最終入場は16時30分まで)
(3)会場:三重県総合博物館3階 企画展示室(津市一身田上津部田3060)
(4)観覧料【企画展のみ】一般800円、学生480円、高校生以下無料
【基本展示とのセット券】一般1,050円、学生630円、高校生以下無料
(5)展示内容
・中核展示
日本全国から44遺跡の約480点の考古資料がMieMuに集結します。「我がまちが 誇る遺跡」では、長崎県佐世保市(させぼし)の洞窟遺跡や滋賀県の琵琶湖の水中遺跡などを紹介します。「新発見考古速報」では、縄文時代から近世まで、近年広く注目を集めた10か所の遺跡をご紹介します。今回、特に注目されている貴重な出土品として、熊本県嘉島町(かしままち)の上官塚(じょうかんづか)遺跡から出土した、古墳時代の住居を表した家形埴輪とその囲いを表した囲形(かこいがた)埴輪があります。
・地域展示:「王権東へ 伊賀の古墳時代」
三重県屈指の大型前方後円墳である御墓山(みはかやま)古墳や馬塚(うまづか)古墳、その後の時代に建立された三田廃寺(みたはいじ)や夏見廃寺(なつみはいじ)などの古代寺院跡から出土した考古遺物をもとに、ヤマト王権がその勢力を東日本に拡大していく中で、大和の隣国である伊賀の地方豪族たちが担った役割について考えます。
(6)主催:文化庁、三重県総合博物館、中日新聞社、全国新聞社事業協議会
(7)共催:三重県埋蔵文化財センター、伊賀市教育委員会、名張市教育委員会
(8)協力:全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会、全国埋蔵文化財法人連絡協議会、公益財団法人元興寺文化財研究所、共同通信社、近畿日本鉄道株式会社
(9)後援:全国史跡整備市町村協議会、三重県博物館協会、歴史街道推進協議会
(10)助成:公益財団法人 岡田文化財団
2 関連イベント ※参加費はすべて無料です。
(1)事前申込が必要なイベント
記念講演会
テーマ:「東西文化の境界の地 伊賀 古墳から寺院へ」
講師:笠井 賢治(かさい けんじ)さん(伊賀市教育委員会文化財課 課長)
内容:東西文化の境界の地、伊賀は王権が誕生した大和に隣接し、東国への基点とな るところでもありました。王権が東へ伸長し、やがて律令国家へ変貌していく過程を伊賀の考古学の成果から読み解きます。
日時:令和7年11月16日(日曜日)13時30分から15時まで
会場:三重県総合博物館3階 レクチャールーム
対象:一般
定員:80名
申込:10月26日(日曜日)までに電子申請または往復はがきにてお申し込みください。1通につき、最大4名様までお申込みいただけます。代表者の氏名、住所、当日連絡が取れる電話番号、参加者全員の氏名、年齢をご記入ください。
電子申請は、当館ホームページのイベント案内からお申し込みください。
https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/84927046739.htm
応募者多数の場合、抽選となりますので、予めご了承ください。
【往復はがき申し込み先】〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060
三重県総合博物館「記念講演会」係
(2)事前申込不要のイベント
ギャラリートーク
内容:当館学芸員が展示を解説します。
日時:令和7年10月19日(日曜日)、11月2日(日曜日)、11月16日(日曜日)、
11月30日(日曜日)、12月14日(日曜日)
いずれも11時から・14時からの各回30分程度
会場:三重県総合博物館3階 企画展示室
対象:一般
備考:本企画展の観覧券(年間パスポート含む)が必要です。
※イベントの開催時間までに企画展示室前にお集まりください。