斎宮歴史博物館では、飛鳥・奈良時代の斎宮、いわゆる「初期斎宮」の解明を目的とした発掘調査を行っています。発掘調査の結果、奈良時代(約1300年前)の斎王の宮殿をとり囲むとみられる板塀(いたべい)が発見されました。そこで、この貴重な発掘調査成果を広く皆様に知っていただくため現地説明会を開催いたします。
1 日時 平成29年2月25日(土)
10時・11時・13時・14時からそれぞれ約30分間の説明を行います。
※ ただし、雨天の場合は中止します(少雨決行)
2 場所 史跡斎宮跡第189次発掘調査現場(三重県多気郡明和町竹川字中垣内428-2)
※ 斎宮歴史博物館から南に約500mの近鉄線路北側です。車でお越しの際は、ふる
さと広場南の砂利敷駐車場に駐車してください。駐車場から徒歩約5分で発掘調査
現場までお越しいただけます。
3 説明者 斎宮歴史博物館職員
4 参加料 無料
5 見どころ 奈良時代の斎王の宮殿をとり囲む、板塀と考えられる柱列を、南北で4本、東西で3本
の柱穴から確認しました。過去の調査と合わせて、奈良時代の斎宮の中枢を区画する範
囲が、南北約56m(190尺)×東西約48m(160尺)であることがわかりまし
た。さらにその板塀の東側では、別の区画を構成すると考えられる柱列も、複数の柱穴
が南北に並ぶことから新たに確認しました。奈良時代の斎王には聖武天皇の娘である井
上内親王などが知られ、今回の板塀はこうした奈良時代の斎王の宮殿を厳重に囲むため
のものだったと考えられます。
6 問い合わせ先 斎宮歴史博物館 調査研究課
電話:0596-52-3800(代表)
FAX:0596-52-3724
7 主催 斎宮歴史博物館