発掘や文献研究の成果によって、平安時代はじめの斎宮の中心的な施設である「寮庁」の様子を再現した史跡公園「さいくう平安の杜」には、復元された3棟の建物があります。斎宮歴史博物館では、復元建物のひとつ「西脇殿」で、斎宮やこの地域の歴史や文化を感じ、学べる講座とシンポジウムのシリーズ「さいくう西脇殿歴史フォーラム」を開催し、ご好評をいただいています。今回は第3回目の講座として、斎宮が置かれる前の時代におけるこの地の姿に迫ります。みなさまの参加をお待ちしています。
1 開催日時 平成29年9月9日(土) 13時30分から15時30分まで
※受付開始は13時から
2 会 場 史跡公園「さいくう平安の杜」西脇殿(多気郡明和町斎宮2800番地)
3 内 容 ・「卑弥呼(ひみこ)から倭姫命(やまとひめのみこと)、神功皇后(じんぐうこうご
う)へ~女性司霊者の系譜~」 (斎宮歴史博物館 穂積裕昌)
古代には、邪馬台国(やまたいこく)女王・卑弥呼の「鬼道(きどう)」をはじめ、
神事や祭祀を担った女性が、しばしば文献に記されています。一方、考古資料には、
古墳時代の女性人物埴輪があります。今回は、こうした女性の視点から古代祭祀を考
えていこうと思います。
・「斎宮がはじまる時~考古学からみた古墳から斎宮への変動~」
(斎宮歴史博物館 宮原佑治)
飛鳥(あすか)時代、日本各地の政治的モニュメントといえる大型建造物は、古墳
から古代寺院へと姿を変えます。しかし、度会郡・多気郡ではまだ明確な飛鳥時代の
古代寺院は確認されていません。その歴史的背景に迫ります。
4 参加方法 申込不要・当日会場先着100名
5 参加費 無料
6会場への交通 ・電車でお越しの場合
近鉄斎宮駅 北側史跡公園口下車
東側(伊勢側)にむかって徒歩3分
・お車でお越しの場合
伊勢自動車道玉城ICより車で約20分
松阪・伊勢市内より車で約30分
史跡公園「さいくう平安の杜」東側の臨時駐車場、あるいは北側の「いつき
のみや地域交流センター」の駐車場をご利用ください。
7 問い合わせ先 斎宮歴史博物館
〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503番地
電話 0596-52-3800(代表)
FAX 0596-52-3724
【参考】今後の予定
第4回 平成29年11月18日(土) 13時30分から15時30分
・延喜式にみるバラ
・斎宮をめぐる不思議な噂~鎌倉時代の怪しげな話~
第5回 平成30年2月3日(土)13時30分から16時
・古代官衙シンポジウム
「斎宮跡と久留倍遺跡~日本古代史にかかわる二大遺跡から~(仮題)」
第6回 平成30年3月24日(土) 13時30分から16時
・斎宮跡の発掘成果によるミニシンポジウム