発掘や文献研究の成果によって、平安時代はじめの斎宮の中心的な施設である「寮庁」の様子を再現した史跡公園「さいくう平安の杜」には、復元された3棟の建物があります。斎宮歴史博物館では、復元建物のひとつ「西脇殿」で、斎宮やこの地域の歴史や文化を感じ、学べる講座とシンポジウムのシリーズ「さいくう西脇殿歴史フォーラム」を開催し、ご好評をいただいています。
今回は平成29年度の最終回です。斎宮が多気郡明和町の地に営まれた前後の、古墳時代から飛鳥時代にかけてのこの地域の実像を、斎宮歴史博物館の研究者たちが熱く語ります。
1 開催日時 平成30年3月24日(土) 13時30分から16時00分まで
※受付開始は13時から
2 会場 史跡公園「さいくう平安の杜」西脇殿(多気郡明和町斎宮2800番地)
3 内容
《基調報告》
1)「集落からみた斎宮成立前後」~古墳時代から飛鳥時代への変革~
(斎宮歴史博物館調査研究課 川部浩司)
飛鳥時代に成立した斎宮はどのような構造だったのか。また、斎宮成立以前の古墳時代はどのような状況だったのでしょうか。伊勢地域の古墳時代から飛鳥時代の集落遺跡の動向をふまえながら、その実態に迫っていきます。
2)「古墳からみる斎宮が始まるころ」~木で造られた棺(ひつぎ)と多気郡のはなし~
(斎宮歴史博物館調査研究課 宮原佑治)
飛鳥時代に大来皇女(おおくのひめみこ)が伊勢にやってくる少し前、明和町がある多気郡にはたくさんの古墳が造られていました。こうした古墳に埋葬された人々は、斎宮とどのような関係があったのでしょうか?古墳からみつかる木の棺、その痕跡からたどります。
3)「服部(はとり)氏と麻続(おみ)氏の原像を探る」~斎宮成立前後の多気郡氏族~
(斎宮歴史博物館調査研究課 穂積裕昌)
伊勢神宮の神衣祭(かんみそさい)に奉仕した服部氏と麻続氏は、斎宮が置かれることになる多気郡に基盤を持った氏族でした。彼らはどんな氏族で、伊勢神宮や斎宮とどのような関係 があったのでしょうか?残された文献や関連遺跡などからその原像を探ります。
《シンポジウム》
「斎宮への胎動を解明する」
パネリスト 川部浩司・宮原佑治・穂積裕昌
司会・進行 大川勝宏(斎宮歴史博物館調査研究課)
4 参加方法 申込不要・当日会場先着100名
5 参加費 無料
6会場への交通 ・電車でお越しの場合
近鉄斎宮駅 北側史跡公園口より
東側(伊勢側)にむかって徒歩3分
・お車でお越しの場合
伊勢自動車道玉城ICより車で約20分
松阪・伊勢市内より車で約30分
史跡公園「さいくう平安の杜」東側の臨時駐車場、又は北側の「いつき
のみや地域交流センター」の駐車場をご利用ください。
7 問い合わせ先 斎宮歴史博物館
〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503番地
電話 0596-52-3800(代表)
FAX 0596-52-3724