平安時代はじめの斎宮の中心的な施設である「寮庁(りょうちょう)」の様子を、発掘や文献研究の成果から再現した「さいくう平安の杜」には、復元された3棟の建物があります。斎宮歴史博物館では、復元建物のひとつ「西脇殿」で、斎宮やこの地域の歴史や文化を感じ、学ぶことができる、5回にわたる講座・シンポジウム「さいくう西脇殿歴史フォーラム」を6月から開催しています。
第3回は、発掘調査で建物や出土した土器の年代をどのように判断しているのかについて、そして、斎宮歴史博物館で10月6日(土)から開催する特別展「イクメン!?」に関連し、平安時代の子育てについてご紹介します。
1 開催日時 平成30年10月13日(土) 13時30分から15時30分まで
※受付開始は13時から
2 会場 「さいくう平安の杜」西脇殿(多気郡明和町斎宮2800番地)
3 内容
・「考古学のものさし ~土器編年のはなし~」 講師 大川勝宏(斎宮歴史博物館)
発掘調査を行っている研究者は、小さな土器のかけらを見て、「これは奈良時代中ごろのお鍋
だ。」「平安時代はじめのお皿だ。」などと言います。また、それをもって、建物跡などの時期を
推定しています。
なぜ、そのようなことが言えるのか。考古学の基本である、土器の形から時代の見分け方の秘密
をこっそりお教えします。
・「光源氏の子育て計画」 講師 榎村寛之(斎宮歴史博物館)
『源氏物語』の主人公・光源氏は、若いころに、子どもは三人、帝と大臣と中宮になると予言さ
れます。そして、その通り源氏の子どもは三人でした。
ある時は父親としての顔、ある時は政治家としての顔、子どもたちへのさまざまな接し方から垣
間見える、平安時代の父親と子どもたちの関係についてお話しします。
4 参加方法 事前申込不要・当日会場先着100名
5 参加費 無料
6 会場への交通
・電車でお越しの場合
近鉄斎宮駅 史跡公園口下車、右側(伊勢側)にむかって徒歩3分
・お車でお越しの場合
伊勢自動車道玉城ICより車で約20分
松阪・伊勢市内より車で約30分
史跡公園「さいくう平安の杜」東側の臨時駐車場、あるいは北側の「いつきのみや地域交流セン
ター」の駐車場をご利用ください。
7 問い合わせ先
斎宮歴史博物館 調査研究課「さいくう西脇殿歴史フォーラム」係
〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503番地
電話 0596-52-3800(代表) FAX 0596-52-3724
8 主催 斎宮歴史博物館
9 協力 明和町・公益財団法人国史跡斎宮跡保存協会
10 今後の予定
第4回 平成31年1月19日(土) 13時30分から15時30分
・「大来皇女と伝承の斎王たち」
・「平安時代の父親~斎王とその父~」
第5回 平成31年3月16日(土) 13時30分から16時
・史跡斎宮跡の発掘成果によるミニシンポジウム
11 参考:特別展「イクメン!?-平安時代の子育てパパ宣言!!-」について
(1)開催期間 平成30年10月6日(土)から11月11日(日)まで
※休館日 毎週月曜日
(2)場所 斎宮歴史博物館 特別展示室(三重県多気郡明和町竹川503)
(3)開館時間 9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
(4)観覧料 一般400円(320円) 大学生260円(200円) 高校生以下無料
※( )は団体料金(20名以上)
※常設展観覧の場合は、別途所定の観覧料が必要
(5)主催 斎宮歴史博物館