平安時代はじめの斎宮の中心的な施設である「寮庁(りょうちょう)」の様子を、発掘や文献研究の成果から再現した「さいくう平安の杜」には、復元された3棟の建物があります。斎宮歴史博物館では、復元建物のひとつ「西脇殿」で、斎宮やこの地域の歴史や文化を感じ、学ぶことができる、5回にわたる講座・シンポジウム「さいくう西脇殿歴史フォーラム」を6月から開催しています。
第4回は、飛鳥時代の斎王・大来皇女(おおくのこうじょ)とそれ以前の斎王について、そして平安時代の斎王とその父についてご紹介します。
1 開催日時 平成31年1月19日(土) 13時30分から15時30分まで
※受付開始は13時から
2 会場 「さいくう平安の杜」西脇殿(多気郡明和町斎宮2800番地)
3 内容
・「大来皇女と伝承の斎王たち」 講師 船越重伸(斎宮歴史博物館)
天武天皇の皇女・大来皇女は、実在が確認できる最初の斎王です。また、大来皇女の前には、伊勢
神宮の成立と深く関わる倭姫(やまとひめ)をはじめとする9名の斎王がいたと伝わっています。
この伝承の斎王たちと大来皇女を『日本書紀』などの歴史史料からたどります。
・「平安時代の父親~斎王とその父~」 講師 角正芳浩(斎宮歴史博物館)
平安時代の貴族社会では、子育ては主に母親やその両親の役割でした。しかし、父親が子どもに無
関心だったというわけでは決してありません。幼いわが子を斎王として遠い伊勢の地へ送りださな
ければならなかった父親。その姿を、つらく切ない別れの場面などから紹介し、平安時代の父親に
ついて考えます。
4 参加方法 事前申込不要・当日会場先着100名
5 参加費 無料
6 会場への交通
・電車でお越しの場合
近鉄斎宮駅 史跡公園口下車、右側(伊勢側)にむかって徒歩3分
・お車でお越しの場合
伊勢自動車道玉城ICより車で約20分
松阪・伊勢市内より車で約30分
史跡公園「さいくう平安の杜」東側の臨時駐車場、あるいは北側の「いつきのみや地域交流セン
ター」の駐車場をご利用ください。
7 問い合わせ先
斎宮歴史博物館 調査研究課「さいくう西脇殿歴史フォーラム」係
〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503番地
電話 0596-52-3800(代表) FAX 0596-52-3724
8 主催 斎宮歴史博物館
9 協力 明和町・公益財団法人国史跡斎宮跡保存協会
10 今後の予定
第5回 平成31年3月16日(土) 13時30分から16時まで
・史跡斎宮跡の発掘成果によるミニシンポジウム