斎宮歴史博物館では、昭和45年から史跡斎宮跡の発掘調査を行い、斎宮の姿を明らかにしてきました。
その成果は、調査後半に開催する現地説明会や、次年度に作成する発掘調査概報で公開しています。
今回の速報展示では、令和元年度に実施した第197次調査について、発掘調査の成果の一部をパネルで
紹介しながら、出土品を展示します。斎宮跡発掘調査の最新成果をどうぞご覧ください。
1 日時
令和2年9月29日(火)から令和3年3月28日(日)まで
※休館日:毎週月曜日(祝休日の場合はその翌日)
※12月1日(火)から令和3年1月4日(月)までは改修工事のため休館
9時30分から17時まで(ただし入館は16時30分まで)
2 会場
斎宮歴史博物館 常設展示室Ⅱ 速報展示コーナー(三重県多気郡明和町竹川503)
3 内容
第197次調査では、飛鳥時代の掘立柱塀で構成される区画や門・掘立柱建物、奈良時代の掘立柱塀や
掘立柱建物などを検出しました。その他、古墳時代の方形土坑や、斎宮跡では初めての発見となる石製模
造品が出土しました。
石製模造品は、ある器物を縮小あるいは簡略化して作った石製品で、祭祀の際に使用したとされていま
す。飛鳥・奈良時代の斎宮の存在が想定される地点で、古墳時代に祭祀が行われていた可能性が高まり、
「斎宮前史」を考える意味でも有益な材料が加わったといえます。
展示資料:石製模造品 剣形1点・勾玉形2点、土師器高杯1点(いずれも第197次調査出土)他
4 観覧料
観覧には常設展の観覧料が必要です。
【個人】一般340円、大学生230円、高校生以下無料
【団体(20名以上)】一般270円、大学生180円、高校生以下無料
5 問い合わせ先
斎宮歴史博物館 調査研究課
電話:0596-52-7027 FAX:0596-52-3724
6 主催
斎宮歴史博物館