斎宮歴史博物館では、収蔵品から背景に奥深い物語をもつ資料を選りすぐった「逸品(いっぴん)」を展示するミニ展示を開催しています。第4回の展示では、平安時代の斎宮の中心部周辺で出土した「植木鉢」状の陶器鉢から、平安時代後期の斎宮における園芸文化について考えます。
1 開催日時 令和3年3月23日(火)から令和3年5月23日(日)まで
9時30分から17時まで(ただし入館は16時30分まで)
期間中の博物館休館日:毎週月曜日
(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日を休館日とします)
2 会場 斎宮歴史博物館 エントランスホール(三重県多気郡明和町竹川503)
3 内容 斎宮での園芸や植栽は、平安時代、斎宮の外周にマツやヤナギを列植したこと以外は知
られていません【『延喜式(えんぎしき)』】。しかし、斎宮寮庁(さいくうりょう
ちょう)のあった柳原(やなぎはら)地区【史跡公園「さいくう平安の杜」のある場
所】とその周辺では、11世紀の植木鉢あるいは盆栽の鉢の可能性のある陶器が出土し
ています。
植物の鉢植えの文化は、遅くとも奈良時代には中国から伝えられていたと考えられ、
『続日本後紀(しょくにほんこうき)』には9世紀前半に、やきものの容器にタチバナ
の木を植えて天皇に献上した記録が出てきます。
平安時代の斎宮にも園芸文化はあったのでしょうか。その可能性を探ります。
展示資料:陶器鉢(とうきはち) 第20・133次調査出土
4 観覧料金 無料(常設展の観覧には、別途観覧料が必要です)
5 問い合わせ先 斎宮歴史博物館
電話 0596-52-3800(代表) FAX 0596-52-3724
6 主催 斎宮歴史博物館