斎宮歴史博物館では、発掘調査の最新成果や、過去の発掘調査記録を整理・再検討した成果を、1年に2回の速報展で紹介しています。令和3年度1回目の速報展は、飛鳥時代の終わりから奈良時代の初め頃(7世紀末から8世紀初頭:西暦700年前後)の斎宮が本格始動した時期の土師器(はじき)の甕(かめ)にスポットを当て、その土器の特徴を紹介するとともに、国の重要文化財に指定された甕のうち修復が完了した土器を展示します。
1 開催日時
令和3年10月1日(金)から令和4年3月27日(日)まで
9時30分から17時まで(ただし入館は16時30分まで)
期間中の博物館休館日:毎週月曜日
(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日を休館日とします)
2 会場
斎宮歴史博物館 常設展示室Ⅱ 速報展示コーナー(三重県多気郡明和町竹川503)
3 内容
古代の煮炊具といえば土師器(はじき)の甕が一般的で、甕は今でいう鍋にあたる調理器具です。
『続日本紀(しょくにほんぎ)』によると、大宝元年(701)は斎宮の役所が司から寮に格上げされ
たとあり、斎王制度が明確化された記念の年にあたります。その頃の甕はこれまでと違って、胴部が極
端に長く背丈の高い土器となる特徴があります。これを考古学者は「長胴甕(ちょうどうがめ)」と呼
びます。
今回の展示では重要文化財指定品のうち、斎宮の最初期にあたる西暦700年前後の長胴甕を展示
し、修復によって本来のかたちを復元したリアルな姿とその魅力に迫ります。
展示資料:史跡斎宮跡出土の土師器甕 3点(すべて国指定重要文化財)
4 観覧料金
観覧には常設展の観覧料が必要です。
【個人】一般340円、大学生230円、高校生以下無料
【団体(20名以上)】一般270円、大学生180円、高校生以下無料
5 問合せ先
斎宮歴史博物館 調査研究課
電話 0596-52-3800(代表) FAX 0596-52-3724
6 主催
斎宮歴史博物館
7 その他
(1)新型コロナウイルス感染症拡大の状況によっては、内容の変更やイベントを中止する可能性がありま
す。
(2)緊急事態宣言が発出されている都道府県やまん延防止等重点措置及び飲食店等への営業時間短縮等の
要請がなされているエリアにお住まいの方は、生活の維持に必要な場合を除き三重県への移動の自粛
についてご協力をお願いします。その他の地域にお住まいの方についても、お住まいの都道府県の移
動に関する方針等にご留意いただき、必要性について今一度立ち止まって慎重に検討し、可能な限り
移動を控えてください。また、体調が悪い場合は移動を避けてください。
(3)斎宮歴史博物館では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、来館される方に次のことをお願い
しています。
〇発熱や咳等の風邪症状が見られる方の来館を控えていただくこと。
〇マスクの持参及び着用のうえ観覧いただくこと。
〇感染予防のために手洗いを徹底いただくこと、館の入り口に設置してあるアルコール消毒液をご利
用いただくこと。
〇人と人との十分な間隔(できるだけ2mを目安に)をおとりいただくこと。
〇「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」をインストールするともに、「安心みえる
LINE」(博物館の正面入り口にQRコードを掲示しています)を読み込んでいただくこと。
※その他詳細は、当館ホームページをご確認の上、ご来館ください。