斎宮歴史博物館では、令和7年度春季企画展「斎王のよそおい - 王朝人のファッション are-colle - 」関連行事として、平安時代の装束をモデルに着付けを行うイベントを開催します。講師の解説とともに着装の実演を見ながら、日ごろ目にする機会の少ない平安時代の装束について、詳しく知っていただける催しですので、この機会にぜひおでかけください。
1 内容
(1)開催日時 令和7年5月25日(日) 13時30分から14時30分まで
※ 受付・開場は13時から
(2)会場 斎宮歴史博物館 講堂(三重県多気郡明和町竹川503番地)
近鉄「斎宮」駅下車、史跡公園口から徒歩約15分
(3)内容 平安装束着装イベント
一般財団法人 民族衣裳文化普及協会講師による、平安時代の男性の装束である束帯装束(そく
たいしょうぞく)と、女性の装束である裳唐衣装束(もからぎぬしょうぞく)(女房装束(にょう
ぼうしょうぞく)または、十二単(じゅうにひとえ)とも呼びます)を講師が解説を交えながら2
人のモデルにの着付けを行います。
(4)講師 武田 富枝(たけだ ひさえ)氏(一般財団法人 民族衣裳文化普及協会 学
長)
モデル、着付けは、一般財団法人 民族衣裳文化普及協会会員によります。
(5)定員 120名(先着順)
(6)参加費 無料
2 参加方法
事前申込不要・当日13時から会場にて受付(先着120名)
3 問い合わせ先
斎宮歴史博物館 平安装束着装イベント係
〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503
電 話 0596-52-3800(代表)
4 主催
斎宮歴史博物館
一般財団法人 民族衣裳文化普及協会
5 その他
内容の変更やイベントを中止する場合があります。その際には、斎宮歴史博物館ホームページでお
知らせします。
【参考】
1.一般財団法人 民族衣裳文化普及協会とは
昭和52年(1977)に設立された日本の民族衣裳の伝統・継承や発展を目的とする法人です。
日本の伝統文化を継承する使命に立ち、講座・講演会・展示会等の開催をはじめ、資料の収集・整備・公開、民族衣裳およびその伝統技術研究者、伝承者への助成・援助など、民族衣裳に関するさまざまな取り組みを行っています。
2.束帯(そくたい)とは
平安時代以降の、天皇以下公家男子の正装のことで、袍(ほう)、半臂(はんぴ)、下襲(したがさね)、衵(あこめ)、単(ひとえ)、表袴(おもてばかま)、大口袴(おおぐちのほう)など、たくさんの着物から構成されています。男性たちは、冠や石の飾りのついたベルトの石帯(せきたい)、くつ下のような襪(しとうず)、靴(かのくつ)あるいは浅沓(あさぐつ)などをはき、笏(しゃく)や帖紙(たとう)、檜扇(ひおうぎ)を持ちました。着る人の立場や条件で、文官と武官の区別、儀式時と日常時の区別、身分、季節、年齢による区別など、様々な区別がありました。
3.裳唐衣装束(もからぎぬしょうぞく)とは
平安時代の公家女性や女房たちの正装を裳唐衣装束といい、他に女房装束(にょうぼうしょうぞく)、十二単(じゅうにひとえ)などと呼びます。袴(はかま)、単(ひとえ)、五枚ほどの袿(うちき)、打衣(うちぎぬ)、表着(うわぎ)、唐衣(からぎぬ)、裳(も)とたくさんの着物から構成されていました。女性たちも顔をさらさないよう、檜扇(ひおうぎ)を持ちました。