昨日(7月22日)、県内(いなべ市)の養豚農場において豚コレラを疑う事例が発生し、県の中央家畜保健衛生所でPCR(遺伝子)抗原検査を実施したところ「陽性」が確認されました。
この結果を国と協議したところ、国の検査機関において、PCR(遺伝子)抗原検査を実施するとともに、本日(7月23日)朝から、県による農場の立ち入り及び各種検査を実施し、その結果を総括的に判定し、本日(7月23日)20時以降、国において検査結果を確定する予定となりました。
1 養豚農場の概要
所在地:いなべ市内
(参考:対象農場の周辺10㎞以内に他の養豚農家はありません。)
2 経緯(疑い事例の発生)
(1)昨日(7月22日)10時43分に、県内(いなべ市)の養豚農場から北勢家畜保健衛生所に、飼養豚の異状(2頭死亡)について報告があり、同家畜保健衛生所職員が同農場で臨床検査を行うとともに、採取した検体を中央家畜保健衛生所へ搬送しました。
(2)中央家畜保健衛生所において、PCR(遺伝子)抗原検査を実施したところ、21時05分に豚コレラの「陽性」が確認されました。この結果を国と協議したところ、農業・食品産業技術総合研究機構 動
物衛生研究部門(以下、動衛研)において患畜確定のためのPCR(遺伝子)抗原検査を実施することとなりました。また、あわせて本日(7月23日)朝から、県による農場の立ち入り及び各種検査(血清抗体検
査、PCR(遺伝子)抗原検査、白血球数測定検査等)を実施します。
(3)国及び県の検査結果を総括的に判定し、本日(7月23日)20時以降、国において検査結果が確定される予定です。
3 今後の予定
本日(7月23日)、患畜が確定され次第、本部員会議を開催し、対象農場の防疫作業を開始する予定です。なお、本部員会議開催の日程については、決定次第、情報提供をさせていただきます。
4 報道機関へのお願い
・現場での取材は、本病のまん延を引き起こす恐れがあること、農家の方のプライバシーを侵害するおそれがあることなどから、自粛いただきますようお願い申し上げます。特に、ヘリコプターを使用しての取材は防疫作業の妨げとなるため、自粛いただきますようお願い申し上げます。
・取材については、三重県豚コレラ対策本部(県庁)において対応する予定ですので、県現地機関、市町(いなべ市)等への取材は防疫措置の遅れにつながる恐れがあるため、自粛いただきますようお願い申し上げます。
・今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、御協力をお願いいたします。
5 その他
豚コレラは、豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。また、感染した豚の肉が市場に出回ることはありませんが、仮に感染した豚の肉を摂取しても人体に影響はありません。