令和7年度病害虫発生予報第3号を発表します。向こう1か月における農作物の病害虫発生予報の概要は以下のとおりです。詳細については関連資料をご覧ください。
向こう1か月の予報と対策
1 作物
イネでは、斑点米カメムシ類の発生量はやや多と予想されます。畦畔など周辺雑草の刈り取りは出穂10日前までに実施してください。紋枯病の発生量はやや多と予想されます。薬剤散布によって病斑の上位葉への進展を阻止してください。葉いもちの発生量、穂いもちの発生時期および発生量、白葉枯病の発生量、セジロウンカ、トビイロウンカの発生時期および発生量は平年並と予想されます。イネクロカメムシの発生量はやや少、ツマグロヨコバイの発生量は少と予想されます。
2 果樹
カンキツでは、そうか病の発生量はやや多と予想されます。常発ほ場や昨年多発したほ場、幼木園、高接ぎ更新園の温州みかんでは、発生に注意してください。かいよう病の発生量は温州、中晩柑ともにやや多と予想されます。降雨があると急速に感染が広がるので、発生ほ場では雨の合間に防除してください。チャノキイロアザミウマの発生量はやや多と予想されます。寄生果率10%を目安に防除してください。黒点病、ミカンハダニの発生量は平年並と予想されます。
ナシでは、黒星病の発生量はやや少、ハダニ類の発生量はやや少と予想されます。
ブドウでは、べと病の発生量は少と予想されます。
果樹類共通の病害虫では、果樹カメムシ類の発生量は少と予想されます。
3 茶
チャでは、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマの発生量はやや多と予想されます。いずれも萌芽期から開葉初期に防除してください。チャノホソガ、チャノコカクモンハマキの発生量は平年並と予想されます。クワシロカイガラムシの発生時期および発生量は平年並と予想されます。炭疽病、カンザワハダニの発生量はやや少と予想されます。
4 野菜
イチゴでは、炭疽病がやや多と予想されます。発病株は感染源となるため、周辺株を含めて直ちに除去し、処分してください。ハダニ類の発生量は平年並と予想されます。うどんこ病の発生量はやや少と予想されます。
ネギでは、ネギコガの発生量はやや多と予想されます。潜入防止のため、発生初期から防除を行うことが重要です。