水稲の斑点米カメムシ類の発生量が多いため、令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表します。
1 対象作物:水稲(早期、普通期)
2 対象病害虫名:斑点米カメムシ類
3 発生地域:県内全域
4 発生時期:7月上旬から9月中旬
5 発生量:多
6 注意報発令の根拠
(1)農業研究所(松阪市)の予察灯(6月第5半旬から7月第1半旬)における斑点米カメムシ類の
誘殺数は、水田、畑共に平年より多くなっています。
(2)7月上旬における畦畔での斑点米カメムシ類すくい取り調査では、平年より発生ほ場率が高くな
っています。
(3)1か月予報(7月3日・名古屋地方気象台発表)によると、7月5日からの1か月は、気温が高
く、曇りや雨の日が少ない見込みで、斑点米カメムシ類の増殖・活動には好適な条件となると推
察されます。
7 防除対策
(1)畦畔のイネ科雑草からの本田への移動を防ぐため、畦畔除草は出穂10日前までに行いましょう。
(2)イネカメムシやクモヘリカメムシによる吸汁は不稔を発生させるため、発生地域では出穂直後に
薬剤散布(粒剤は除く)を行ってください。その他の斑点米カメムシ類の薬剤散布は穂揃期に行
い、その10日後にも行ってください。
(3)高温により平年に比べ出穂期が早まっています。既に出穂し、1回目の防除を行っているほ場に
おいては、適宜追加防除を行ってください。
(4)薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統の薬剤は連用せず、RACコードの異なる薬剤でローテ
ーション散布を行ってください。
(5)周囲よりも出穂の早いほ場では、被害が集中するため防除は必ず行いましょう。
(6)斑点米カメムシ類は移動性が高いため、広域での一斉防除が効果的です。
(7)薬剤は三重県農薬情報システムで検索することができます。
https://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/top/mie