ミナミアオカメムシの発生量が多いため、令和7年度病害虫発生予察注意報第5号を発表します。
1 対象作物:ダイズ
2 対象病害虫名:吸実性カメムシ類(ミナミアオカメムシ)
3 発生地域:県内全域
4 発生時期:9月以降
5 発生量:多
6 注意報発令の根拠
(1)予察灯(畑・松阪市)におけるミナミアオカメムシの誘殺数(8月第6半旬から9月第3半旬)は3,419頭(平年1,318頭、平年の2.6倍)と過去10年で最も多い状況となっており、特に9月13日から15日の3日間に1,249頭と急増しています。
(2)ダイズの巡回調査(9月第1週から第2週)において、吸実性カメムシ類(ミナミアオカメムシ他)の寄生株率は4.4%(平年2.0%)、同寄生虫数は2.6頭/25株(平年1.2頭/25株)と多くなっています。
(3)1か月予報(9月18日・名古屋地方気象台発表)によると、気温は高い見込みで、吸実性カメムシ類の活動に好適な状況が続くことが予想されます。
7 防除の注意事項
(1)吸実性カメムシ類による子実の被害を防ぐため、莢伸長期(開花20日後)に加え、子実肥大期(開花40日後)に2回目の防除を実施してください。
(2)吸実性カメムシ類は移動性が高いため、無人ヘリなどによる広域一斉防除がより効果的です。
(3)水稲ほ場からダイズほ場へ移動しており、今後も更に増加が見込まれます。1回目の防除が遅れた、または未実施のところは特に積極的に追加防除を検討してください。。
(4)サチユタカA1号はフクユタカより成熟が早いため、より早い防除に努めてください。
(5)薬剤抵抗性発達の回避のため、異なる系統の薬剤のローテーション使用をしてください。
(6)防除薬剤は農薬情報検索システム、三重県農薬情報システムで調べることができます。
農薬情報検索システム:https://pesticide.maff.go.jp/
三重県農薬情報システム:https://www.nouyaku-sys.com/noyaku/user/haishinfile/list/mie