一般社団法人 日本ウッドデザイン協会が主催する、「ウッドデザイン賞2025」において、三重県林業研究所の「みえ森林・林業アカデミー棟」がソーシャルデザイン部門 優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しました。
1 受賞内容
ウッドデザイン賞2025 建築・空間分野 ソーシャルデザイン部門 優秀賞(林野庁長官賞)
受賞作品 「みえ森林・林業アカデミー棟」
受賞者 施主: 三重県
設計者: 有限会社 南勢建築設計
施工者: 株式会社 山口工務店、株式会社 生田、株式会社 カキトー
2 受賞概要
「ウッドデザイン賞2025」は、令和7年6月20日から応募が始まり、第一次審査、第二次審
査を経て入賞作品が決定しました(応募327点)。
今回、最終審査を経て最優秀賞4点、優秀賞(林野庁長官賞)9点、特別賞3点、奨励賞15点が
選出されました。
「みえ森林・林業アカデミー棟」は、
・教室や談話スペース、調理コーナーなど、ここを訪れる人たちの交流を促す木質感溢れる空間づ
くりに工夫がある。
・一般流通材を中心に地域で調達した無垢材を採用、部分的に大径材の積極的な活用もしており、
木造建築のショーケース的な役割も担う施設である。
などのポイントが評価され、ソーシャルデザイン部門において優秀賞に選ばれました。
3 ウッドデザイン賞とは
「ウッドデザイン賞」は、木を使って様々な社会課題を解決する、優れたデザインの建築・空間、
プロダクト、活動や研究を表彰し、広く社会へ発信する顕彰制度で、一般社団法人日本ウッドデザイ
ン協会が主催するアワードとして、2015年に創設され、今回で11回目の開催となります。
最優秀賞に「農林水産大臣賞」「経済産業大臣賞」「国土交通大臣賞」「環境大臣賞」(各1
点)、の4作品、優秀賞(林野庁長官賞)、奨励賞(審査委員長賞)、さらに本年は大阪・関西万博
特別賞の流れを汲み、「日本の技・文化特別賞」が設けられました。
ウッドデザイン賞には、ライフスタイルデザイン部門、ハートフルデザイン部門、ソーシャルデザ
イン部門の3部門があり、今回受賞した、ソーシャルデザイン部門は、持続可能な森林管理、地域経
済の活性化や価値の還元に寄与する木材利用や、ストーリー性の付与や林業と福祉の連携など関わり
の創出等で木材利用の高付加価値化に寄与する建築・空間、技術、木製品、取組、研究などが対象と
なります。
4 その他
12月10日(水曜日)には「エコプロ2025」(東京ビッグサイト)の特設ステージにて「表
彰式」、 12月10日から12日には特設ブースにて「受賞作品展示」が行われます。
詳細は日本ウッドデザイン協会のHPをご参照ください。
https://www.wooddesign.jp/cms/news_award/contents/122/
※「みえ森林・林業アカデミー棟」は、地域の林業が抱える様々な課題に、自ら取り組める人材育成
を行なう「みえ森林・林業アカデミー」において、充実した教育環境を実現するために建築しまし
た。
構造 : 木造
階層 : 地上1階
延べ床面積 : 882m2
木材使用量 : 約356m3
竣工日 : 令和5年3月27日