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令和04年02月02日

太平洋島しょ国の学生とのオンライン交流会を開催します!
三重県PRとSDGsの目標についての意見交換

 太平洋島しょ国との交流の一環として、学生同士のオンライン交流会を開催します。

1.目的及び内容
  国際的な共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、太平洋島しょ国の
 学生とオンラインで意見交換を行うことで、三重県と太平洋島しょ国の相互理解を深めると
 ともに、太平洋島しょ国の若者の対日理解を促進する。

2.開催日時、場所
  令和4年2月4日(金)10時から12時まで、オンラインで開催

3.内容  ※使用言語は英語(一部通訳あり)
 (1)三重県の学生による三重県PR
    学生がおススメの観光スポットを島しょ国の学生へ紹介します。
 (2)SDGsの17の目標に関する意見交換
    各国の達成している目標と未達成の目標について、発表と意見交換を行います。

4.参加者(予定)
  三重県の学生7名(三重大学3名、皇學館大学4名)
  太平洋島しょ国の学生19名※1(フィジー4名、キリバス2名、パプアニューギニア9名、
            ソロモン諸島2名、バヌアツ2名)
 ※1 南太平洋大学(フィジーに本部のある島しょ国が共同運営する大学)をはじめとする、
   島しょ国在住の学生。エントリー19名のうち10名程度が参加予定。
 ※関係者(南太平洋大学の職員、公益社団法人青年海外協力協会の職員、三重県職員)が
  オブザーバー参加します。

5.取材について
  オンラインミーティングに参加して取材していただけます。
  取材希望の方は2月3日(木)15時までに、三重県国際戦略課へご連絡ください。
  ミーティング情報をお伝えします。
   メール kokusen@pref.mie.lg.jp / 電話 059-224-2844

6.その他
  この交流会は、外務省主催「JENESYS2020」対日理解促進交流事業の一環として、
 公益社団法人青年海外協力協会の主催により開催されます。

(開催後追記) 簡単な自己紹介をしたあと、三重県の学生による「三重の観光等PR」の発表から始まりました。「おかげ横丁、赤福」「鳥羽水族館」「VISON」「ナガシマスパーランド」「伊勢神宮の式年遷宮」「熊野古道」「なばなの里」が紹介されました。観光地だけでなく、それぞれの場所の名物や歴史などについても説明があり、太平洋島しょ国の学生たちも興味深そうに聞いていました。

 続いて、三重県、太平洋島しょ国それぞれの学生から、自分の国のSDGsの状況について、「達成できているもの」、「未達成のもの」、自分たちの現状や今後の課題に関して発表されました。

 <三重県の学生からの発表>日本で達成されているものとして発表されたのは、「質の高い教育をみんなに」でした。高校、大学への高い進学率や、幼児教育の無償化、教師の質の高さなどが理由に挙げられました。他に、多くの声が上がったのは「安全な水とトイレを世界中に」です。日本では水道水が飲めることも、トイレが綺麗なことも当たり前になっていますが、世界ではまだ達成されていない国もたくさんあることに改めて気づかされました。他に意見があったのは、「平和と公正をすべての人に」「産業と技術革新の基盤を作ろう」「働きがいも経済成長も」でした。中でも、「平和」については、日本では多くの学生が修学旅行等で平和学習を受けていることが理由として説明されていました。

 逆に、日本で達成されていない項目として指摘されたのは、「つくる責任つかう責任」「飢餓をなくそう」。この両方に共通する背景として挙げられたのがフードロスの問題でした。日本はなんと世界で6番目にフードロスの多い国なのだそうです。食べきれるか、使い切れるか、考えてから買うべきだという意見が出ていました。次に挙げられたのは「海の豊かさを守ろう」。海は日本にとっても太平洋島しょ国にとっても身近なものです。再利用可能な商品を買う、海浜清掃を行うなどが自分たちにもできる海を守る方法ではないかと議論されました。他に声が上がったのは、「持続可能な都市とコミュニティ」。日本は災害の多い国だからこそ、減災に取り組んでいくべきだと発表してくれました。

 一番議論が盛り上がったのは、「ジェンダー平等を実現しよう」でした。日本のジェンダー不平等の理由として、「男性は外で働き、女性は家事をする」というステレオタイプが原因の一つと紹介されました。これに関して、太平洋島しょ国でもこのようなステレオタイプはあるのか?という質問が出ましたが、やはり、太平洋島しょ国にもあるそうです。パプアニューギニアでは日本とほぼ同じステレオタイプがあること、そのジェンダーロールを押し付けられていることを教えてくれました。このような状況に対して、「男性が『家事が自分の仕事』ではなく『手伝うもの』という意識を持っている」という鋭い意見も出ました。通訳の方が、「『help』ではなく『share』していくべきものだ」と訳してくださったのが印象的でした。

 <太平洋島しょ国の学生からの発表>パプアニューギニアから発表が始まりました。パプアニューギニアで達成されているのは「気候変動に具体的な対策を」。気候変動に対する法律を作って施行したり、人々も動物や環境に危害を加えないよう意識した行動を取っているそうです。未達成の項目としては、「質の高い教育をみんなに」「人や国の不平等をなくそう」、そして三重県の学生からの発表時にも話題に上がっていた「ジェンダー平等を実現しよう」が挙げられました。キリバスでも、達成項目として発表されたのは「気候変動に具体的な対策を」でした。キリバスは気候変動に伴う海面上昇により、水没の危機が叫ばれており、国が消えるかもしれないという重要な問題に、政府も力を入れて取り組んでいると教えてくれました。

 まだ未達成ではあるが改善中の項目として「平和と公正をすべての人に」も挙げられました。現在、キリバスでは街灯の設置が進められており、夜も安心して道を歩けるようになってきたと教えてくれました。実際のキリバスの写真を見せてくれましたが、ほとんど日本と変わらない景観でした。未達成の項目として、パプアニューギニアとともに、キリバス、そしてソロモン諸島でも問題になっているのが「ジェンダー平等を実現しよう」です。特にソロモン諸島では、ドメスティックバイオレンスが社会問題となっており、現在はこれに対応する法律の整備が進んでいるそうです。また、ソロモン諸島では「質の高い教育をみんなに」も課題となっており、1クラス45人に対し先生が1人だったり、先生によっては資格を持たずに働いている人がいることもあり、教育現場の整備が必要なのが現状だそうです。

 <参加した学生からの感想>最後に、参加した学生からの感想を紹介します。「スライドを準備する際に、自分でもSDGsを考える機会になりました。若い人が中心に動いていかないといけないと再認識することができました。」「まず太平洋諸国の人と話す機会はほとんどないので、本当に貴重な機会だったなと思います。発表もとてもわかりやすく、私もすごく勉強になりました。ありがとうございました。」「英語を使ってUSPの学生さんたちと交流できたことや、海外と日本の現状を知り、日本のインフラ整備の質の高さを改めて思い知らされました。これからまた時間をかけてSDGsの問題について自身でも考えたり行動してみたいと思いました。」「自分が当たり前だと考えていることが、他の国では違うことが改めて理解できたので、一つ一つの説明に図や細かい説明が必要だと思いました。次の機会に活かしたいです!これからもSDGsについて、自分ができることをしていきます。」「太平洋の国の学生の話を直接聞けたり、日本人同士でも多様な考えを知れたりして、有意義な時間になりました。」

本ページに関する問い合わせ先

三重県 政策企画部 国際戦略課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2844 
ファクス番号:059-224-2069 
メールアドレス:kokusen@pref.mie.lg.jp 

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