三重県埋蔵文化財センターでは、これまでの発掘調査や研究の成果などを県民のみなさんに紹介する
「公開考古学講座」を開催しています。昨年度に引き続き、県内の出土品や遺跡について、そのみかた
をやさしく伝える「文化財のみかた講座」を企画し、郷土の歴史について深く探究していきます。
第1回は「磁器のみかたⅡーメイドインChinaからJapanへー」と題して、発掘調査の成果や磁器のみ
かたについて詳しく解説します。
記
1 講座内容
(1)日時 令和7年5月17日(土) 13時30分から15時00分まで
(2)場所 三重県埋蔵文化財センター 嬉野分室学習棟(松阪市嬉野川北町471)
近鉄「伊勢中川」駅下車、東口から徒歩15分
開催場所の詳細は三重県埋蔵文化財センターのホームページをご覧ください。
(https://www.pref.mie.lg.jp/maibun/hp/)
(3)演題 「磁器のみかたⅡーメイドインChinaからJapanへー」
(4)講師 鐸木 厚太(三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護課)
(5)内容 中世の日本人にとって、磁器は中国や朝鮮などから輸入しないと手にすることが
できない憧れのものでした。輸入された磁器は主に威信財(有力者の象徴)や墓の
副葬品、茶の湯などで使用されていました。しかし、江戸時代の初め頃に肥前東部
(現在の佐賀県)の有田が磁器の生産に成功し、一大窯業地になると、製品が全国に
流通するようになります。国産の磁器は食器や化粧道具、遊戯具などがあり、江戸
時代の人々にとって磁器は身近なものになりました。
今回の講座では、三重県下に所在する城下町遺跡や集落遺跡などで出土した磁器
を紹介しながら、産地や時代ごとの技法などの特徴をわかりやすく解説します。
2 対象 どなたでも参加できます。事前の申し込みは不要です。(先着60名)
3 参加費 無料
4 問合せ先 (前日まで)三重県埋蔵文化財センター 活用支援課
0596-52-7034
(当日)三重県埋蔵文化財センター 嬉野分室
0598-42-5886
5 その他
(1)当日の午前9時00分時点で津市または松阪市に暴風警報・大雨特別警報・暴風特別警報が発表
されている場合は中止します。
(2)中止の際には、三重県埋蔵文化財センターのホームページでお知らせしますので、来場前にご確
認ください。
6 今後の予定
第2回 令和7年7月13日(日)13時30分から15時00分まで
「貝と考古学ー貝からみえる人のくらしー」
第3回 令和7年9月20日(土)13時30分から15時00分まで
文化財のみかた講座 「瓦のみかた」
体験講座 「瓦の拓本をとってみよう」
第4回 令和7年11月16日(日)13時30分から15時30分まで
「三重の古墳時代の土器生産」 共催:三重県生涯学習センター
第5回 令和8年2月7日(土)13時00分から16時00分まで
なんでも実験考古学 「古代の布を再現しよう」