三重県埋蔵文化財センターでは、これまで発掘調査や研究の成果などを県民のみなさんに紹介する「公開考古学講座」を開催しています。今回の講座は「貝と考古学-貝からみえる人のくらし-」を題して、現生の貝殻を観察しながら、発掘調査で出土した貝について解説し、貝から人のくらしを探ります。
1 日時 令和7年7月13日(日曜日)13時30分から15時00分まで
2 会場 三重県埋蔵文化財センター 嬉野分室学習棟(松阪市嬉野川北町471)
近鉄「伊勢中川」駅下車、東口から徒歩15分
開催場所の詳細は三重県埋蔵文化財センターのホームページをご覧ください。
(https://www.pref.mie.lg.jp/maibun/hp/)
3 内容 「貝と考古学-貝からみえる人のくらし-」
日本での貝と人の関わりは、沖縄県の洞穴で発見された貝製釣針などから、約2万年前
には始まっていたと考えられています。縄文時代には、主要食材のひとつとなり関東地方
などでは規模の大きな貝塚が形成されました。また、石灰質である貝殻は、比較的加工が
容易であることから道具に用いられたり、多様な形状や色艶を活かして、装飾や祭祀具に
利用するなど、人々は古くから貝と関わりながら生活してきました。
そのため、遺跡から出土する貝から、昔の人々の暮らしぶりや生活環境を推定するため
の多くの手がかりが得られます。
三重県内では、桑名市の中縄遺跡や鳥羽市の白浜遺跡、松阪市の市場庄遺跡、津市の津
城跡など多くの遺跡で貝が出土しています。今回の講座では、現生の貝殻を観察しなが
ら、発掘調査で出土した貝について解説し、貝から人のくらしを探ります。
4 講師 中野 環(なかの たまき)(三重県立かがやき特別支援学校 あすなろ分校)
5 対象 どなたでも参加できます。事前の申し込みは不要です。(先着60名)
6 参加費 無料
7 問合せ先 (前々日まで)三重県埋蔵文化財センター 活用支援課
0596-52-7034
(当日) 三重県埋蔵文化財センター 嬉野分室
0598-42-5886
8 その他
(1)当日の9時00分時点で津市または松阪市に暴風警報・大雨特別警報・暴風特別警報が発表されて
いる場合は中止します。
(2)中止の際には、三重県埋蔵文化財センターのホームページでお知らせしますので、来場前にご確認
ください。