三重県埋蔵文化財センターでは、以下のとおり第45回三重県埋蔵文化財展「Banko Underground-発掘調査から見る萬古焼の系譜-」を開催します。今回の展示では、萬古焼の技術の系譜に着目し、発掘調査で出土した萬古焼のほか、三重県内の江戸・明治時代の焼き物を展示します。期間中には関連講座も実施します。ぜひご家族やご友人とお誘い合わせのうえ、お越しください。
1 開催期間 令和8年12月19日(土曜日)から令和9年2月7日(日曜日)まで
2 開催会場 朝日町歴史博物館 (三重郡朝日町柿2278)
3 開催時間 9時00分から17時00分まで
4 観覧料 無料
5 休館日 毎週月曜日、年末年始(12月28日から1月5日まで)、2月2日
6 展示内容
萬古焼は元文年間(1736年から1741年まで)に桑名の豪商沼波弄山が小向村(現、
朝日町小向)に窯を築いたことに始まります。弄山は色絵を学ぶなど京焼の技術を取り入れて
いました。その後、萬古焼の技術は桑名や四日市、津など各地に広がりました。
萬古焼の伝世品の多くは、緻密で色彩豊かな絵柄で知られていますが、近年の窯跡の発掘調
査では素朴な碗などの日用品も出土しています。これらの日用品は京焼や信楽焼と作り方が似
ており、萬古焼と京焼・信楽焼との間に技術的なつながりがあることが明らかになってきまし
た。また、萬古焼の流れを汲む安東焼・阿漕焼では信楽や伊賀から職人を招き技術を学んでい
ました。
今回の展示では、萬古焼の窯跡出土資料や県内の遺跡から出土した萬古焼、安東焼、阿漕焼
、丸岡焼のほか、信楽焼や伊賀焼もあわせてご覧いただき、萬古焼や安東焼・阿漕焼を京焼・
信楽焼を中心とした焼き物の大きな技術の流れの中でとらえる視点を紹介していきます。
【主な展示品】
萬古焼
・古萬古鉄絵鯱文茶碗(古萬古窯跡(正治寺跡)/朝日町)
・有節萬古土瓶(有節萬古窯跡(名谷B遺跡)/朝日町)
安東焼
・ろくろ碗(津城跡/津市)
・碗・皿・窯道具など(安東窯/津市)
阿漕焼
・千鳥文皿など(津城跡ほか/津市)
丸岡焼
・土瓶・窯道具など(丸岡窯/津市)
信楽焼
・小杉碗(宮ノ前遺跡/伊賀市)
伊賀焼
・碗・皿・窯道具など(弥助窯跡/伊賀市)
7 共催 三重県埋蔵文化財センター・朝日町教育委員会
8 関連講座について
(1)日時 第1回 令和9年1月16日(土曜日)13時30分から15時00分まで
第2回 令和9年1月23日(土曜日)13時30分から15時00分まで
(2)会場 朝日町歴史博物館 視聴覚室
(3)演題・講師
第1回「萬古焼の窯跡を探る」 竹内 弘光(たけうち ひろみつ)氏(朝日町歴史博物館職員)
「遺跡出土の萬古焼」 水谷 豊(三重県埋蔵文化財センター職員)
第2回「萬古焼の系譜、安東・阿漕」 櫻井 拓馬(三重県埋蔵文化財センター職員)
「京・信楽と伊賀の技法」 水谷 侃司(三重県埋蔵文化財センター職員)
(4)参加料 無料
(5)対象 どなたでも参加できます。事前の申込みは不要です。(先着45名)