県教育委員会では6月23日以降、改めて県立学校に聞き取りを行い、「ツーブロックの禁止」以外に見直しされた校則の規定と学校の実際の指導が一貫しているか確認してきました。その結果、校則には「地毛証明書の提出」に係る記載はないものの、地毛に係る用紙の提出を生徒や保護者に求めていた県立高校(全日制)が12校ありました。
1 報告内容
(1)経緯
県教育委員会では、6月23日以降、「ツーブロックの禁止」以外に見直しされた校則の規定(「地
毛証明書の提出」「下着の色指定」「男女交際に係る規定」「制服の男女規定」)についても県立学校
に聞き取りを行い、校則の規定と学校の実際の指導が一貫しているか確認してきました。また、7月8
日の県立学校長会議では、各学校に対して再度点検、確認するよう指示しました。
(2)県立学校への確認結果
① 「地毛証明書の提出」について
校則には「地毛証明書の提出」に係る記載はないものの、地毛に係る用紙の提出を生徒や保護者に求
めていた県立高校(全日制)が12校ありました。新入生に渡す「入学のしおり」に「頭髪の実態登
録」の用紙を綴ったり、「頭髪事前アンケート」を配付したりして、新入生全員から地毛に係る用紙の
提出を求めていた学校が6校、「頭髪についての申し出用紙」や「頭髪についての相談用紙」等により
地毛に係る用紙の提出を任意で求めていた学校が6校ありました。
この12校はいずれも、頭髪指導に関して配慮が必要なことを事前に把握することで適切な指導につ
なげたいと考えて、地毛に係る用紙を生徒や保護者に提出を求めているものでした。
② その他の規定について
「下着の色指定」「男女交際に係る規定」「制服の男女規定」については、学校の実際の指導も適切
に行われていました。
③ このような状況に至った理由
県教育委員会から県立学校に対して、時勢に合わない校則は積極的に見直しを行うよう指導していた
ものの、その指導は校則への記載の有無に終始してしまい、各学校の実際の指導まで校則の見直しの意
図を浸透させることができていなかったと考えています。
2 今後の対応
県立学校長会議や各学校の生徒指導担当者が集まる会議を通して、見直しされた校則の規定と学校の実
際の指導が一貫するよう指導していきます。
なお、県立高校の校則については、高校受験を控えた中学生が進路選択の参考となるよう、今年度中に
各校のホームページに掲載します。