津市所在の「専修寺御影堂(せんじゅじみえいどう)」・「専修寺如来堂(せんじゅじにょらいどう)」2件が、平成29年11月28日に国宝(建造物)に指定され、同日付けで官報告示されました。
県内では54年ぶりの国宝、また、建造物としては初めての国宝が誕生しました。
1 国宝(建造物)に指定された文化財
○ 専修寺 御影堂 一棟
附 宮殿(くうでん) 一基、
旧獅子口(きゅうししぐち) 一組
○ 専修寺 如来堂 一棟
附 宮殿 一基、
如来堂御建立録(にょらいどうごこんりゅうろく) 一冊
御本山阿弥陀堂御上棟儀式御餝物
(ごほんざんあみだどうごじょうとうぎしきおかざりもの) 一枚
2 官報の号数と日付
平成29年11月28日 号外 第256号
( 参 考 )
専修寺は、津市一身田町に所在する真宗高田派の本山寺院です。度重なる火災で建物が焼失しましたが、万治元年(1658)に津藩主藤堂家から土地の寄進を受け、御影堂から順次、諸堂が整えられてきました。
御影堂は宗祖親鸞及び歴代上人を祀る堂です。寛文6年(1666)に建立された、専修寺の境内では最も古い建造物で、江戸時代の寺院建築では全国でも5本の指に入る大きい建物です。
如来堂は本尊 阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)を祀る堂です。寛延元年(1748)に建立されました。均整のとれた美しい木組みを特徴とする仏堂で、江戸時代の高度な建築技術を示す建物です。
御影堂、如来堂は「重要文化財のうち極めて優秀で、かつ、文化史的意義の特に深いもの」という指定基準により、国の文化審議会から国宝指定の答申を受けていました。