平成28年3月、「まち・ひと・しごと創生本部」において、中央省庁の一部を地方に移転する「政府関係機関の地方移転」として、独立行政法人教職員支援機構が実施していた本研修を三重県で実施しています。7回目となる令和5年度の研修を下記のとおり実施します。
1 研修日時
令和5年10月16日(月)から19日(木)までの4日間
2 研修場所
三重県総合教育センター(津市大谷町12番地)他
3 研修目的
外国人児童生徒の受け入れ体制の整備、関係機関との連携、特別の教育課程の編成や通級
による指導を含めた日本語指導の方法について、必要な知識等を習得するとともに、学校、
地域において研修を企画・実施し、学校、地域の教職員の専門性向上を推進する力を習得し
た指導者の養成を図るために行います。
4 研修受講者
115名
42都道府県及び19指定都市の学校関係者及び教育委員会の指導主事等
5 主な研修内容
(1)講義・演習
全国的に著名な大学教授等から講義・演習をとおして、日本語指導に必要な知識を習
得します。
・「外国人児童生徒等教育の現状と課題」
学校、地域における外国人児童生徒等教育の現状と推進上の課題について、様々な
視点から分析します。
・「日本語指導の基礎」
組織的かつ計画的に行う指導に係る受け入れや指導体制について、事例をもとに理
解を深めます。
・「外国人児童生徒等の心理と学習の過程」
母国語・母文化、アイデンティティ、外国人児童生徒等の心理と適応について理解
を深めます。
・「研修成果の活用に向けて-研修プランの作成-」
研修成果を活用して研修プランを作成することをとおして、本研修で学んだことを
振り返るとともに、外国人児童生徒等に対する教育を推進するリーダーとしての自覚
を深めます。
(2)実践校視察
ア 目的
県内において先進的な実践をしている学校等を視察し、地域の実態に応じた日本語
指導の方法や外国人児童生徒等への支援の仕組み等について学びます。
イ 日時
令和5年10月18日(水)9時00分から11時30分まで
ウ 視察校等
・津市立高茶屋小学校(津市高茶屋三丁目1-1)
津市立東橋内中学校(津市中河原356-2)
日本語指導が必要な児童生徒が一斉授業の中で授業内容を理解するために必要な
指導や工夫についての研究を進めています。
・松阪市立第二小学校(松阪市垣鼻町633)
初期適応支援教室「いっぽ」と連携し、別室(国際教室)での取り出し授業にお
ける日本語指導を実践しています。
・松阪市初期適応支援教室「いっぽ」
(松阪市川井町690-1松阪市子ども支援研究センター内)
初歩的な日本語学習や、日本の学校生活への適応支援を行っています。
・県立飯野高等学校(鈴鹿市三日市町字東新田場1695)
多様な国籍、背景、日本語能力に対応するための学習支援体制を構築しており、
JSLカリキュラムを活用した指導を行っています。
※「JSLカリキュラム」:学習活動に日本語で参加する力を育成するため、日本語
指導と教科指導とを統合的に行う指導方法。
エ 研修内容
・市(県)教育委員会及び視察校からの取組説明
・授業参観
・受講者及び視察校の教職員による事後協議
6 その他
・毎年受講者からは高い評価を得ており、令和4年度のアンケートでは、99%の受講者が
「有意義であった」と回答しています。
・講義・演習、実践先進校での取材を希望される場合、上記連絡先までお問合せください。