飼い主のいない猫の引取数減少の取組~TNR(※)活動等の推進~について
鈴鹿保健所においては、年間で約200匹の犬や猫が収容されますが、その大部分を飼い主のいない幼齢猫が占めています。三重県では、収容された犬・猫の殺処分数を減少させるため、譲渡事業を実施していますが、今後もその数を減少させていくには、より一層譲渡を進めていくとともに、飼い主のいない猫の引取を減らす取組を行う必要があります。
一般的に猫は1年に3~4回、1回に2~5匹、子どもを出産すると言われています。保健所に持ち込まれる猫のほとんどは、生まれて間もない子猫です。猫はとても繁殖力のある動物ですので、保健所による子猫の引取を減らしていくためには、不妊・去勢手術の実施を推進していくことが重要です。
平成27~28年度に鈴鹿保健所では、公益財団法人どうぶつ基金の支援を受け、「さくらねこ無料不妊手術事業」 を実施し、この事業により81匹(平成29年3月末時点:オス43匹・メス38匹)について猫の不妊・去勢手術とさくら耳カットが行われ、元の場所に戻されました。
今後も鈴鹿保健所では、皆様のご協力を得るとともに、子猫の引取を減らしながら、地域における飼い主のいない猫の問題解決に向けて取り組んでいきたいと考えています。
(※) TNRとは、トラップ(捕獲)、ニューター(不妊・去勢)、リリース(元の場所に戻す)の略で、この取組により引取数の減少や生活環境被害の低減が期待できます。