平成12年度全国ダイオキシン類調査結果

環境省は、平成12年度の全国における1.ダイオキシン類に係る環境調査結果2.ダイオキシン類対策特別措置法の施行状況3.ダイオキシン類の排出インベントリーを平成13年12月18日に公表しました。その概要は次のとおりであり、三重県の状況についても、併せて掲載します。なお、環境省の公表資料及び三重県の状況の詳細については下記のリンクからご覧ください。

1 ダイオキシン類に係る環境調査結果について

県内の大気の状況については測定地点の半数以上が0.1pg-TEQ/m3以下であり、環境基準（0.6pg-TEQ/m3）超過地点はありませんでした。また、平均値は概ね全国平均値と同じです。
県内の公共用水域水質の状況は51地点中6地点で水質環境基準（1pg-TEQ/l）を超過しましたが、その最大値は環境基準値の1.9倍にとどまっています。
県内の地下水質の平均値は全国平均値の1/3です。また、県内の公共用水域底質及び一般土壌の平均値は概ね全国平均値と同じです。

全国

環境媒体	地点数	環境基準 超過地点数	平均値	濃度範囲
大気	920地点	10地点	0.15pg-TEQ/m3	0.0073～1.0pg-TEQ/m3
公共用水域水質	2,116地点	83地点	0.31pg-TEQ/l	0.012～48pg-TEQ/l
地下水質	1,749地点	0地点	0.097pg-TEQ/l	0.00081～0.89pg-TEQ/l
公共用水域底質	1,836地点	-	9.6pg-TEQ/g	0.0011～1,400pg-TEQ/g
土壌	3,031地点	1地点	6.9pg-TEQ/g	0～1,200pg-TEQ/g

三重県

環境媒体	地点数	環境基準 超過地点数	平均値	濃度範囲
大気	25地点	0地点	0.11pg-TEQ/m3	0.027～0.33pg-TEQ/m3
公共用水域水質	51地点	6地点	0.37pg-TEQ/l	0.012～1.9pg-TEQ/l
地下水質	90地点	0地点	0.029pg-TEQ/l	0.011～0.31pg-TEQ/l
公共用水域底質	26地点	-	8.5pg-TEQ/g	0.14～29pg-TEQ/g
土壌	47地点	0地点	6.3pg-TEQ/g	0.40～49pg-TEQ/g

追跡調査及び農用地土壌の測定結果は除く。

2 ダイオキシン類特別措置法の施行状況について

全国及び県内の特定施設数等は下表のとおりです。引き続き県では立入検査等により、事業者自主測定の実施及び平成14年から適用される基準への対応について指導を行います。

（1）特定施設数（平成13年3月31日現在

	全国	三重県
大気基準適用施設	19,688施設(事業場数15,390)	373施設(事業場数268)
水質基準対象施設	4,255施設(事業場数 4,255)	66施設(事業場数 39)

（2）規制事務実施状況（平成12年1月15日～平成13年3月31日）

		全国	三重県
立入検査件数	大気基準適用施設	18,894	126
	水質基準適用施設	2,253	30
指導件数	大気基準適用施設	15,598	124
	水質基準適用施設	887	19
命令件数	大気基準適用施設	2	0
	水質基準適用施設	0	0

但し、三重県の件数については、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく件数は除く。

（3）自主測定結果報告状況（平成12年1月15日～平成13年3月31日）

	全国	三重県
大気基準適用施設からの報告件数	13,637	274
水質基準適用事業場からの報告件数	840	17

但し、三重県の件数については、平成13年3月31日までに測定を実施した件数。

3 ダイオキシン類の排出インベントリー

全国及び三重県のダイオキシン類排出量は下表のとおりであり、県内排出量については事業者自主測定結果報告から大気排出量を算出しました。引き続き県ではダイオキシン類排出量の削減に取り組んでいきます。

（単位：g-TEQ/年）

ダイオキシン類	全国				三重県
	平成9年度	平成10年度	平成11年度	平成12年度	平成12年度
	7,343 ～7,597	3,358 ～3,612	2,659 ～2,869	2,198 ～2,218	約43

 

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ダイオキシン類環境調査結果