公開考古学講座(第5回)を開催しました
12月21日(土曜日)、公開考古学講座「三重を掘る」(第5回)を開催し、115名の方に聴講いただきました。今回の講座は、三重県生涯学習センターと共催によるもので、当埋蔵文化財センター職員の伊藤裕偉(いとうひろひと)が講師を務め、「地震・津波・災害~考古・歴史資料からの検証~」という演題で講演しました。
伊勢湾・熊野灘沿岸部で起きた年代が異なる歴史地震と津波【明応(室町時代)・宝永(江戸時代中頃)・嘉永(江戸時代終わり頃)の3地震】を取り上げ、記録に残る被害の様子を伝えました。次に沿岸部に現在も存在する石造物(津波供養碑)を紹介し、先人たちが後世の人々に残した教訓(後の世でこのようなことが起きたら、みんなで高いところへ逃げなさい等)について述べました。最後に、「今、私たちにできること」として、地震の教訓を活かすこと・語り伝えること・地震の仕組みや特性を知ることについて言及し、講座は終了しました。
会場となった生涯学習センター視聴覚室は、参加者でほぼ埋め尽くされ、講座終了後も、講師に熱心に質問される方が多数みられました。
会場いっぱいの参加者 |
講座の様子 |