南立誠小学校5年生60人が、親子で勾玉づくりを体験しました。
最初に勾玉の授業の中で、「形」について質問をすると、自発的に手が上がり、「月」「魂」「メダカの卵のなか」などと発表する児童がいました。
児童は、普段の授業や自分たちの家庭での経験をもとに感じたことを発表しており、担任の先生方を中心に普段から意見を出し合える学級づくりがされていることを感じました。
展示では、上椎ノ木(かみしいのき)古墳出土の本物の勾玉をみて、「小さいけどきれいや」など、感想をつぶやく児童もおり、本物を見る、触れる実体験の効果は十分にあったと感じました。授業前に、保護者のみなさんにも観察してもらう機会を設けたことで、はじめてみる勾玉を身近に感じて頂けたこともよかったと思います。
児童は、二つの理科室に分かれて、勾玉づくりを体験しました。どの児童も勾玉の材料を集中して削り進め、素敵な勾玉を作りあげていました。隣の席でこの様子をみていた一人の保護者は、「こんなに集中してやる子だとは予想していませんでした」と感想をもらしていました。
勾玉づくりを通して「古代の人はこんなに苦労して勾玉をつくっていたんだな」と感想をもつ児童が何人かいました。今後も親子活動等で本物の遺物を活用した体験を取り入れていただく機会が増えることを期待しています。
勾玉についての話を聞く様子 実際の勾玉に触れてもらいました
勾玉づくりの様子