弥生土器を作るには、土づくり→成形→野焼きによる焼成の各段階を経ていきます。
第1回目となる18日(水)は、土器づくりのための土づくりを行いました。土器づくりの粘土は、焼いたときの割れを防ぐ目的から、砂を一定量混ぜ込んでおかなくてはなりません。生徒一人ひとりに、決められた重さの粘土と川砂を配布して練り込みを行いました。生徒たちはそれぞれ、大きな粘土の塊を器用にこねて砂を混ぜ込んだり、小さなお団子に砂を包み込んで後で大きくまとめたりするなど、オリジナリティあふれる方法で土づくりを行いました。
第2回目となる20日(金)は、成形を行いました。最初にスライドで弥生土器の作り方を説明し、各教室に分かれて成形作業を行いました。一人一人が粘土ひもを作り、土台から積み上げていきます。同時に指でなで付けて成形し、竹べらで指の跡を消して表面を整えます。最後に様々な木製の器具で文様をつけて完成です。一人ひとり、大きさも形も様々な土器が出来上がりました。
成形した土器はこのままじっくり乾燥し、9月初旬に野焼きで焼成を行う予定です。
三重県埋蔵文化財センターでは、教室での出前授業のほか、体験や製作をともなう活動へのご相談にも応じております。保管している県内出土の遺物も製作の参考になるほか、地域の歴史学習とも結びつけた授業づくりも可能です。三重県の貴重な財産を、ぜひ授業でご活用ください。
土づくりの様子


土器製作の様子





