まずはじめに、埋蔵文化財センターの業務について簡単に紹介し、発掘調査によって出土した遺物を洗浄したり、注記、接合、復元をしたりする未整理室を見学してもらいました。その後、これまでの発掘調査で出土した遺物を保管する収蔵庫を案内しました。先生方は土器一つひとつに細かく書き込まれた注記に驚いたり、収蔵庫内で保管された土器や埴輪、勾玉などを興味深く観察したりしていました。
研修室に戻ってからは、当センターで出前授業や体験活動を実施する際には学習指導要領も意識し、特に「探究学習」の目線をもって授業や活動づくりを行っていることなどをお話ししました。また、先生方が教材研究用の資料を手に入れる手立てや学びのアイデアも紹介しました。最後に、埋蔵文化財センターが教育にかかわる先生方にもっと知っていただき、今後さらにさまざまな場面で活用していただきたいことをお伝えして講座を終えました。
先生方の事後のアンケートからは、「初めて知ることが多く、本物を見れたのが良かった」「いろいろな方法で子どもたちに考えさせたり、体験させたりすることができるのがわかった」といった回答がありました。
埋蔵文化財センターでは、子どもたちに向けた出前授業だけでなく、先生方の授業支援や地域理解につながる講座も実施しております。ご希望の際はお問い合わせください。
未整理室の見学 収蔵庫の見学

講座の様子