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三重県農業技術センター研究報告:第1号

1.水稲稚苗の素質と発根力との関係

生杉佳弘・片岡一男・山口俊二

  1. 苗の発根力は地上部乾物重ならびに体内窒素成分に左右され、特に窒素の作用が支配的である。苗の質的な面からは、窒素含有率が最も発根に関与すると思われる。
  2. 体内の炭水化物は、稚苗においては発根力にほとんど関与しない。
  3. 地上部乾物重/草丈は、あるNレベルにおいて発根力と関係があるようである(本試験では3%以上)が、この形質指標を用いて発根力の大小を比較するには無理がある。
  4. 稚苗においては、地上部乾物率は発根力に影響しないと思われる。

2.水稲乾田直播裁培の播種密度に関する研究

伊藤敏一・山口俊二

著者らは乾田直播水稲の生育および収量と株密度の関係について、生態学的観点から一般的法則をとらえようとした。

  1. 草丈は、分けつ期には疎より密になるにしたがい漸次長くなったが、移植に比べて直播の方が初期から密で長くなった。穂揃期以後では密度間に差はみられなかった。桿長も密度の影響はみられなかった。
  2. 茎数、乾物重、穂数、頴花数、収量、の株当り各要素は密度の増大にともなって漸近線的に減少した。
    m2当たり各要素は密度の増大にともなって漸増したが、「べき乗法則」「最終収量一定の法則」が成立した。
  3. 1穂頴花数と1株穂数とは一般に負の相関がみられるのに、この密度試験では正の相関になった。
  4. 登熟歩合、玄米千粒重は密度による影響はほとんどみられなかった。
  5. 移植、直播とも茎数、風乾重では密度の疎領域と密領域でlog-log scaleで示すと関係直線がことなったが、収量、精籾重全乾物重、頴花数などでは、はっきりしなかった。

3.水稲不耕直播裁培の経年変化について

宮崎計・宮本信義・井田勉・川波与継

  1. 水稲不耕直播栽培を連年継続した場合の生育、収量に及ばす経年的な変化を知るため、昭和40年から45年までの6年間、上野市四十九町の伊賀農業センターの洪積層埴壌土水田において試験した。
  2. 発芽歩合は、年次変動差はあるが、80%以上の高率で不耕の影響は認められない。
  3. 乾田期間の生育は、不耕起区が旺盛であったが、湛水後の生育は、不耕継続3年目頃までは、不耕の影響は認められず、4年目以降に耕起区より、生育低下の傾向が認められた。しかし穂数については、初年目から不耕の影響が認められ耕起区より少なく、したがって1株穂数、m2当り頴花数も劣る結果が得られた。
  4. 玄米収量は、不耕の影響が認められ、耕起区より減収した。対耕起区減収率は、豊作年に大きいが、特別な年を除けば、全般に耕起区と不耕起区の収量差の年次変動は小さく、収量の経年変化はほとんど認められない。
  5. 土壌の物理性への不耕の影響は大きく、とくに透水性の変化が目立った。このことから湛水後の漏水による土壌養分の流亡が不耕起区で大きくなったことが、生育収量に少なからず影響したと推量される。

    以上から不耕起直播栽培では、耕起直播の施肥慣行とは異なり、土壌条件に合わせて施肥を加減し肥料の種類を選択して穂数増と顕花数を多くする施肥法を考慮する必要があると考えられる。

4.三重県におけるイネ自葉枯病菌ファージの種類と分布について

田上征夫

  1. ファージ法を利用したイネ白葉枯病発生予察のために三重県に存在するイネ自葉枯病菌ファ一ジの種額とその分布状態ほついて調査した。
  2. その結果、三重県にはOP1、OP1hおよぴOP1h2の3種類のファージの存在が認められ、OP1ファージが最も多く、次いで、OP1h、OP1h2の順であった。
  3. 伊賀地方にはOP1ファージのみが存在した。しかし、その他の地区では、3種類のファ一ジが混在していた。
  4. 三重県においては、伊賀地方ではA型菌を、その他の地方では、AおよびB型菌をあわせ供試することによって、ファ一ジ量を知ることが出来る。

5.籾の貯留乾燥法に関する研究

田中正美

  1. 軸流送風機などを使用し、平面式の静置型通風乾燥箱を高くしたものを試作して、籾の初期水分別、風量別の貯留乾燥試験を1968~1970年に実施した。
  2. 籾に含まれている脱?米を変質きせない籾の水分別の風量比(生籾100kg当り風量)は、初期水分25%のものは、0.05m3/sec.100kg、初期水分23%のものは0.03m3/sec.100kg、初期水分20%のものでは0.01m3/sec.100kg、初期水分18%のものでは0.008m3/sec.100kgが必要である。
  3. 送風機の型式と籾の堆積高さについては、風量比を0.01m3/S.100kgとした場合、市販の軸流型送風機で、静圧が35mmAq程度のものの場合は1.6~1.8mが、また、静圧が40mmAq程度の場合は2.0~2.4mが最高限度と推定される。静圧が130mmAq位の軸流型送風機を利用すれば堆積高さ3.1mの籾の上層まで完全乾燥した。しかし、軸流型送風機の場合は下層籾が過乾燥になった。
  4. 静圧40mmAq位の580mmφの軸流型送風機を利用し、6.6m2のすのこ面績を有する乾燥箱を使用する場合の水分別堆積高さは、楓の水分24~25%のものは80~70cm、水分21~23%のものは130~110cm、水分18~20%のものは170~150cmである。
  5. 通風時間は75~256時間(7日~40日)であり、100kg当たり消費電力量は2.4~9.2KWHであり、乾燥コストが低減する。

6.温度条件とトマトの生育に関する研究 第1報定植後の気(夜)温、地温について

豊富康弘・今泉寛・吉川重彦

温度差温室(電熱暖房)、南北棟3棟を用いて、夜間温度(15℃、10℃、5℃)と地温(12℃(実際は15℃前後に推移)、16℃、20℃-1969年度、18℃、12℃-1970年度)がトマトの生育、収量にどのように影響するかについて検討した。

  1. 生育、開花については、夜温の影響が大きく、地温の影響は小さかった。すなわち、夜温が高くなるほど生育、開花は促進されるが、夜温15℃と10℃は最終の摘心時には生育が等しくなることがわかった。
  2. 収量について、初期収量は高夜温(15℃)が高くなっているが、中期収量については中夜温(10℃)、低夜温(5℃)が高くなってくる。花房別収量は下段花房は低夜温(5℃)が高く、上段花房は中夜温(10℃)が高くなった。総収量は夜温が低くなるほど高くなる傾向がみられるが、中夜温(10℃)と低夜温(5℃)の収量差は小さい。
  3. 乱形果の発生は夜温が低くなるほど増加する傾向がみられるが、若苗(50日苗)では中夜温(10℃)の発生が多くみられた。
  4. 植物体の成分含量は各成分とも中・高夜温(10℃、15℃)では地温が低い方が高く、低夜温(5℃)では地温が高い方が成分含量が高く推移する。また、NO3ーNは10℃/18℃でとくに低く、この温度でタンパク合成が活発に行なわれているように推論される。
  5. 夜間温度は生育、開花、収量から考えて、中夜温(10℃)が適当と思われ、夜間温度と地温の関係は温度隔差が5℃前後あって、地温が気温より高めに推移するのが、収量増加に効果的であり、望ましい温度管理であろう。

7.洋らん(シンビジューム)の開花調節に関する研究 第1報山上げによるシンビジュームの開花促進

中野直・片岡虎夫・山口省吾

  1. シンビジューム(サザナミ)の生育開花に対する夏季の冷涼牲の影響を調査し、山間地への山上げ栽培が開花促進におよばす効果について、1969年と1970年の2回にわたり試験をおこなった。試験は1969年は山間地栽培と平坦地との比較、1970年は平坦地栽培から山間地栽培へ移す時期、すなわら山上げ時期について検討した。
  2. 山間地と平坦地の気温は、最高温度、最低温度とも山間地の方が2~3℃低く、最高温度よりも最低温度においてその差が大きかった。また20℃前後になる時期も山間地では8月下旬であるのに対し、平坦地は9月下旬となり、約1カ月山間地では秋冷が早かった。
  3. リードバルブの生育は、20℃以上の高温期が長い平坦地の方が良好で、山上げ時期別では時期のおそい方が良好であった。またこの傾向は、リードバルブの発生時期のおそい小芽により顕著に現われた。葉芽の発生数も同様の傾向であった。
  4. 花芽の発生数は、生育良好であった平坦地ならびに平坦地栽培期間の長い8月山上げのものが、早期山上げのものより多く、とくにおそく発生した花芽でその差が明確であった。

8.温州みかんの微量金属元素の過剰に関する研究

森本択也

  1. 1967年に、修正山成り方式により造成された熊野市金山町パイロット地域、温州みかん園に生育障害が発生したので、1968年に温州みかんの生育障害樹の実態調査を行なうとともに、1968年および1969年に再現試験および対策試験を実施し、葉および土壌について分析を行なった。
  2. 生育障害園の実態調査成績は次のとおりであった。
    1. 生育障害樹の症状は秋から冬に多く観察され、濃かっ色小はん点および黒かっ色大はん点(径2~5mm)を生じ、これらが集合したような不定形の症状が現われ、著しいものは落葉を伴ない、枯死状態となるものもあった。
    2. 生育障害の発生した土壌は山を深く切りくずし、第三紀層中新統の泥岩の露出した耕土の浅い礫質のところである。
    3. この土壌にはマンガン、銅、亜鉛が多量に含有され、深層ほど多く、深さ15mぐらいまでは増加する傾向を示した。
    4. 生育障害樹の葉、細根中にはマンガン、銅、亜鉛が健全樹に比較して多量に含有されていた。
  3. 再現試験の結果、マンガンを施用した区の一部の葉に黒かっ色小はん点を生じたが、現地でみた症状よりは著しく軽度であった。第2年目に亜鉛を混用した処理区では落葉を伴ない枯死状態となった。
  4. 対策試験の結果、消石灰および堆肥の多量施用の効果が高く、キレート鉄の効果はみられなかった。石灰の表層施用は効果がなく、定植後1週間目で葉に黄化現象が現われ、2週間目には半数以上の樹が枯死状腰になった。
    石灰と堆肥の混用施用区で生育障害はほぼ完全に抑えられ、春、夏枝も正常に伸長した。
  5. 生育障害の発生した土壌の浸透水にはマンガン、銅、亜鉛が多く含まれ、初期の溶脱量は亜鉛>銅>マンガンの順に多いが3成分とも経時的に漸次減少する傾向が認められた。しかし、施肥することによって溶脱量が増加した。これは施肥することによって土壌のpH値を低下させ、マンガン、銅、亜鉛が可浴性に変化し溶出量を多くしたためと思われる。
    土壌中のマンガン、銅、亜鉛は浸透水中の溶脱量から推察すると初期には土中の可溶性マンガン、銅、亜鉛が多いが、漸次減少する傾向が認められた。

9.ミカン幼木肥培における未耕・熟畑土壌の土壌肥料的考察

吉川操次・下迫勇助・松田兼三・吉川重彦

新造成ミカン園の幼木肥培の資料を得ようとして、未耕土壌と熱畑土壌を小型ラインメーターにつめ、芽接ぎ苗植栽して苗木の生育と肥料の吸収利用、降雨による成分の溶脱と跡地土壌の変化などについて検討した。その結果、

  1. 苗木の生育について、未耕土の苗は熱畑土の苗よりも甚だしく劣った。両土壌ともNH4-N区の苗の方がNO3-N区の苗よりも生育がよかった。
  2. 肥料の吸収について、未耕土の苗は熱畑土の苗よりも、窒素、燐酸、石灰の吸収が少なかった。これに反し加里、苦土は末耕土の苗の方が熟畑土の苗よりも吸収が多かった。
  3. 土壌分析でも未耕土は熟畑土よりも、窒素、燐酸、石灰が不足しているようであった。このため末耕土の苗木の肥培にあたっては熟畑土よりも窒素、燐酸肥料を増量し、石灰の施肥法を検討する必要があるように思われた。
  4. 降雨にともなう土壌成分の溶脱は一般に未耕土の方が熟畑土より多く、また両土壌ともNH4-N区の方がN03一N区よりも多かった。窒素の溶脱はNH4-N区の方がNO3-N区よりも少なかった。
  5. 跡地土壌のpHは未耕土の方が熟畑土よりも低下した。両土壌ともNH4-N区の方がNO3-N区よりもより低下した。

10.ミカンそばかす症に関する調査

橋本敏幸・西場静雄・坂口生・二井茂夫

松阪市岡山町で1967年温州ミカンに汚染果が発見され「そばかす症」と思われたので実態調査、要因調査および防除試験を行ない、次の結果が得られだ。

  1. 症状発生国の実態について調査した結果、岡山町の幼、中木団地10haの全結果園の果実が汚染されており、団地の特殊な条件としてポプラ樹林が園の周辺にあり、またエンドウが園地に栽培されていた。汚染果は普通温州より早生温州が多かった。
  2. 要因については、エンドウと症状発生との関係が大きく、エンドウ栽培地の近くでは発生か多く、伝染源から60mまでの果実に発生が認められだ。発生の最盛期は6月下旬から7月上旬であった。

11.カンザワハダニの発生密度推定に関する研究

横山俊祐・石川裕一

ハダニの発生密度を知る場合に寄生葉率のみで推定ができれば調査が簡略化されるので、成木茶園におけるカンザワハダニの寄生葉率と発生密度との関係を過去6ケ年(1964~1969)の調査を基礎に検討した。寄生葉率と発生密度との間に正の相関々係のあることが認められた。この関係を回帰式で示すとy=4.8676X+9.3732、r=0.7094となり、寄生葉率によって発生密度を推定することが可能なようである。

12.三重県北勢地区における茶流通の実態 茶市場の展開過程

増地良之

  1. 価格形成と代金決済の合理化・近代化を主目的として設置した鈴鹿茶市場の展開過程と、農家側の対応について検討した。
  2. 茶市場の設置は、生産者農家側からは価格決定の公開・明りよう化、代金決済の短期化・確実化、さらに取引き過程の専門職化による取引上の安心性等、茶業者からは集荷機能の代行・省力化、-カ所への多品目集中化等、さらほ流通過程の一部中間排除とその価格へのはね返り、販売市場拡大、全国化による価格の安定など慣行取引きに対する改善の効果があげられ、茶の市場流通は拡大されている。
  3. しかし、農家側の市場対応は規模拡大、均質茶大量生産、大口流通による市場での主体性の確立と流通の合理化・近代化の方向がとられず、むしろ生産過程の小規模分散化と流通過程での小口分散化がみられる。
  4. 他方、市場に参加する茶業者は中小茶業者が増加している。これら茶業者は、消費地問屋的性格をもった茶業者である。この茶業者の市場への参加は、流通機構の単純化、すなわち多段階流通機構の短絡化に貢献している。しかし反面、小口分散化を強める方向に作用し、流通費事例にみられる如く、収益構造における流通費の比率は依然として高い。
  5. また、生産者農家側の単なる農争意識から、規模を伴わない自園自製は、過剰投資・労働不足を招き、経済効果をそこなうことになる。さらに茶生産者の小口分散化対応は、茶業者による価格形成の主体性を強めることにつながる。
  6. すなわち消費者の支払う茶価の40%までが流通過程で発生するものであり、茶の生葉生産・荒茶生産・流通の三過程中最も高い。このことは、茶の需要拡大の上に、生産者農家が生産過程の合理化・近代化を図るとともに、流通過程の合理化・近代化に経営的・技術的対応により積極的に参加することが重要であることを意味する。

13.桑園用防除機の能率化に関する研究

伊藤俊男・中田弘道・上嶋啓介・岡山裕

  1. 桑園の病害虫防除の特異性を考慮して、これにかなう防除機、土輪トラクター塔載試作1号機を製作した。
  2. 試作1号機の試走Iこよってでる欠陥を補正するために、再三、各部の改装をおこなった。
  3. 試作1号機の桑園防除能率は、10a20分で、塔載タンク容量は100リットルである。
  4. 本機が二輪で車幅がせまいために、畦間の極端に狭小な桑園以外は、繁茂時においても防除作業、回転が容易である。
  5. 走行、散布むら、薬液による操縦者のぬれ、防除能率など桑園の特殊条件を克服して防除することができる。

14.カイコの登蔟促進剤に関する応用的研究

服部保・舘克之

新たに開発された2種の登蔟促進剤の自然上蔟への応用的研究を行なった結果下記の知見を得た。

  1. ホルモン剤は、発育の遅れているカイコの熟化を促進し、全体として熟化期を縮め、自然上蔟に単用しても登蔟率が高まる。
  2. DAT剤は、熟蚕の登蔟を促進し、処理直後短時間における登蔟が盛んである。
  3. 両剤を併用すれば、蔟設置時間が短紹でき登蔟率もー層高まる。
  4. 大量飼育下の試験の結果、両剤の効果は顕著に認められ、労力の分散がはかれた。
  5. 現地試験の結果、両剤の効果を認め、その取扱いは簡単であり、労働力の省力化、分散に役立つとみて市販を希望する農家が多かった。
  6. 以上から、この2薬剤は実用できるものと認められた。

15.牛精子のacrosomecapの形態的変化に関する2・3の知見

白山勝彦

体外に射出された牛精子のacrosme capの形態を調べるために、精子をオルト液で固定し、緩衝ギムザ液で染色した。
主なる結果はつぎのごとくであった。

  1. 射出直後の牛精子(とくに夏季以外の)のacrosome cap形態異常率
    1. 13頭19例についてしらべた牛精子のacrosme cap形態異常率の平均は5.53%であった。
    2. 形態異常の内訳は、膨化2.36%、欠損2.51%、染色異常0.42%、形成不全0.23%、および、その他0.01%であった。
    3. 寒冷衝撃を与えた牛精子についてacrosmecapの形態を調べたが、形態異常の有意な増加は認められずエオジンに染まる精子の有意な増加とは関連が認められなかった。
  2. 夏季における牛精子のacrosme capの形態異常
    1. 夏季であっても射出直後の精子生存指数が80以上の良好な精液では、acrosmecapの形態異常率の平均(5頭6例)は6.8%であった。
    2. 夏季において射出直後の精子生存指数が70以下のものでは、指数が低くなるにしたがってacrosme capの形態異常率も有意(P<0月5日)に増加し、且つ従来の分類でいう奇形精子と重複するものが多く出現した。
    3. 夏季において射出直後の精子生存指数が25以下のきわめて不艮な精液では、従来の奇形分類でいう「細長梨状頭部」に「acrosme capの欠損」が重複する精子が高率に認められた。
    4. 夏季において射出直後の精子生存指数が70以下のものでは、acrosme capの形態異常のうち、とくにacrosme cap欠損精子が有意(P<0月5日)に増加した。
  3. 凍結過程の各温度で取り出した牛精子のacrosme capの形態的変化
    1. acrosme capの形態異常精子率の有意な増加(P<0月1日)は、-20℃で取り出した精子で認められ、-40℃までは温度の低下に伴ってacrosme capの軽度の膨化を主徴とする形態異常が漸増した。しかし、以下-79℃あるいは-196℃まで温度を下げても形態異常がさらに相加的に増加することはなかった。
    2. 上記の温度域におけるacrosme cap形態異常率の増加は、精子生存性の低下と関連する傾向が認められたが、凍結過程の各温度を通じてacrosme capに形態異常を認める精子の割合は、融解後に運動を停止している精子のほぼ半数にしかすぎなかった。

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