沿岸定線観測結果
2013年5月熊野灘(8-9日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は17.8~22.1℃、50m水温は17.4~20.8℃、100mでは16.2~19.1℃、200mでは13.5~17.4℃の範囲にあった。表面では4月の記録的な高水温は解消し、ほぼ平年並であった。50m層では北部で平年並の他は平年より1~2℃高め、100m~200m層では平年より2~3℃高めであった。50m以深では4月の高水温傾向が持続し、Stn.8の100m層では1966年の観測開始以来5月としては最高水温を更新した。
表面の塩分は34.396~34.704、20mの塩分は34.397~34.697の範囲にあり、表層、20m層ともに北部沖合で平年よりやや低めの他は、平年並~高めであった。
5月9日観測時は黒潮が潮岬に接岸し、熊野灘沖をやや離岸傾向に流れていた。熊野灘沖の黒潮北縁は33°15′N付近にあり、3ノット程度の流れが観測された。黒潮域の表面水温は21~22℃であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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