沿岸定線観測結果
2013年10月熊野灘(10-11日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は24.4~27.2℃、50mでは21.9~27.2℃、100mでは16.7~23.9℃、200mでは12.4~14.9℃の範囲にあった。南部沖合域を除き、表面~50mでは平年より1~3℃前後高め、100mでは平年より1~4℃も高め、200mでは平年より1~3℃高めで、高水温が顕著であった。Stn.12の50mとStn.8の100mでは1966年の観測開始以来、10月としては最も高い水温を記録した。なお、南部沖合域では黒潮がやや離岸傾向に流れていたため、黒潮が直進する年と比べて1~3℃程度低い測点もあった。
表面の塩分は32.95~34.28、20mの塩分は33.33~34.28の範囲にあり、表面では概ね平年並、20m層では平年並~やや低めであった。
観測時の黒潮は潮岬沖でやや離岸し、熊野灘~遠州灘沖を離岸傾向に流れていた。熊野灘沖の黒潮北縁は33°00′N付近にあり、東~東南東へ2ノット以上の流れが観測された。黒潮の表層水温は27℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
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