沿岸定線観測結果
2014年2月熊野灘(17-18日・24日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
2月17-18日調査時の表面水温は13.2~19.4℃、50mでは13.1~19.2℃、100mでは12.8~17.7℃、200mでは12.9~14.4℃の範囲にあった。表面~100mでは平年より1~2℃程度低め、200mでは平年並~やや高めであった。 24日の観測時には、熊野灘北部~中部沖合域の表面~50mでは18~19℃前後で、平年より2~3℃も高めで2月としては記録的な高水温であった。100mでは16~17℃で平年より高め、200mでは12~13℃でほぼ平年並であった。
2月17-18日調査時の表面塩分は34.35~34.72、20mの塩分は34.50~34.72の範囲にあり、平年に比べてやや低め~低めであった。24日の観測時には、熊野灘北部~中部沖合域の表層塩分は34.7を超えて、平年よりやや高めであった。
観測時の黒潮は熊野灘沖で33°00′N以南に離岸していたため、今回の観測では黒潮本流に達することができなかった。24日の観測時には暖水波及に伴う北向きの1~2ノットの流れが熊野灘北部~中部沖合域で観測された。
注) 2月18日の強風による荒天のため、Stns.5,23,26,27の4測点を後日2月24日に観測した。17-18日と24日で海況が大きく異なっていたため、今月の水平分布図は17-18日のデータのみで作図した。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
SBE43 DO sensor
Seapoint Chlorophyll Fluorometer
流向流速計
ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。