沿岸定線観測結果
2014年12月熊野灘(23-24日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は14.6~22.3℃、50mでは14.0~22.3℃、100mでは13.7~22.0℃、200mでは10.8~18.1℃の範囲にあった。12月の平年値と比較して、表面~50mでは沖合域で平年並の他は3~4℃前後も低め、100mではStn.30を除き平年より1~3℃低め、200mでは全域で平年並~1℃前後低めであった。表層では沿岸の多くの測点で観測史上12月としては最低水温を更新した。記録的な低水温は今月の観測が下旬となったことも影響しているが、1月の平年値と比較しても沿岸域の表層では1~2℃低めであった。
表面の塩分は34.41~34.79、20mの塩分は34.40~34.79の範囲にあり、共に12月としては平年並~やや高めで、1月の平年値並であった。
観測時の黒潮北縁は33°10′N付近にあり、黒潮北縁域で東南東へ4ノット前後の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は21~22℃台であった。
なお、今月の観測では、Stn.1は欠測とした。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43、クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
流向流速計ADCP:RD社製300kHz
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