沿岸定線観測結果
2015年6月熊野灘(10-11日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は19.3~24.4℃、50mでは15.6~23.6℃、100mでは13.5~21.6℃、200mでは10.3~19.2℃の範囲にあった。表面では北部沿岸で平年より1~2℃低めの他は平年並、50m~200mでは黒潮域を除き平年より1~2℃低めで、全般に低水温傾向であった。Stn.5の表面水温は平年より2.0℃低い19.4℃で、6月としては1966年の観測開始以来、2010年と並んで最低を記録した。
表面の塩分は30.76~34.60、20mの塩分は33.74~34.60の範囲にあり、一部の観測点で平年並の他は平年より低め~かなり低めで、Stn.5の表面塩分は6月としては1966年の観測開始以来、最低を記録した。
観測時の黒潮北縁は33°20′N付近にあり、黒潮北縁域ではほぼ東へ3ノット以上の流れが観測された。黒潮の表面水温は23~24℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
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