沿岸定線観測結果
2015年9月熊野灘(3-4日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は26.1~27.8℃、50mでは19.5~26.5℃、100mでは16.1~22.2℃、200mでは12.1~18.2℃の範囲にあった。表面では黒潮域で平年より1℃程度低めの他は平年並~1℃高めであった。20m~100mでは黒潮域を除いて平年より1~4℃も高め、200mでは黒潮域を除いてほぼ平年より1~3℃高めで、沖合域を中心に下層の高水温が顕著であった。
表面の塩分は31.07~34.10、20mの塩分は33.47~34.33の範囲にあり、表面では中部沖合域で平年並~やや高めの他は平年より低め~かなり低め、20mでは沿岸域で平年より低めの他はほぼ平年並であった。黒潮域の表層では低塩分が顕著であった。
観測時の黒潮北縁は黒潮北縁は33°15′N付近にあり、黒潮北縁域では3ノット程度の流れが観測された。黒潮の表面水温は27℃台で、沿岸の表面水温とほぼ同じであった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。