現在位置:
  1. トップページ >
  2. 観光・産業・しごと >
  3. 水産業 >
  4. 水産研究所 >
  5. 研究情報 >
  6. 学会発表 >
  7.  クエ×マハタ交雑種の種苗生産
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  農林水産部  >
  3. 水産研究所  >
  4.  企画・水産利用研究課 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line

クエ×マハタ交雑種の種苗生産

平成13年度日本水産学会春季大会講演要旨(2001年4月1日~5日)

土橋靖史・栗山功(三重科技水)・黒宮香美(三重尾鷲栽漁セ)

目的

近年養殖対象種として,種苗生産が試みられているハタ科マハタ属のクエおよびマハタの品種改良の一環として,交雑魚クエ♀×マハタ♂の種苗生産試験をおこない,成長,生残率,外部形態,骨形態等について純粋種と比較した。

方法

三重県尾鷲栽培漁業センター内で養成したクエ雌親魚およびマハタ雄親魚を用いて2000年6月に人工受精をおこなった。得られた受精卵のうち4万粒を1tパンライト水槽に収容し,オゾン殺菌海水を用いて生産試験をおこなった。餌料として,SSワムシ,S型ワムシ,アルテミア幼生および配合飼料を成長に応じて順次与えた。なお餌料系列および飼育環境については純粋種の生産試験と同一とした。5日齢毎に30尾ずつサンプリングし,全長を測定するとともに,形態の観察をおこなった。日齢56で全個体を取り上げ,計数するとともに,軟X線撮影により開鰾および骨形態の観察をおこなった。

結果

人工受精の結果,浮上卵33.0万粒を得た。ふ化率は66.0%であり,未ふ化率が21.7%と高かった。SAI(無給餌生残指数)は13.4であった。成長は日齢10で4.09mm,日齢20で6.16mm,日齢30で11.20mmとマハタよりも大きく,クエに近かった。 日齢56で平均全長46.0mmの稚魚 378尾を取り上げ,ふ化仔魚数からの生残率は,1.44%であった。稚魚の形態について体高/体長比はマハタとクエの間にあり,マハタに近かった。また体表の模様はマハタの特徴である7本の縞が認められた。開鰾率は90.0%であり,頭部の形態異常が約30%認められた。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 企画・水産利用研究課 〒517-0404 
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016 
ファクス番号:0599-53-1843 
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000050698