飼育条件下におけるイセエビ幼生の成長
Fisheries Science掲載論文
松田浩一,竹内泰介(三重科技振セ水)
イセエビのフィロゾーマ幼生10個体を個別で飼育し,脱皮間隔,脱皮による成長量を調査した。ふ化時の平均体長は1.55mmで,20齢で16.30mmとなり,その後5個体がプエルルス幼生へ変態した。5個体のフィロゾーマ幼生期の期間は245~326日(平均289.0日),齢数は22~29(同26.2),最終齢の体長は28.45~33.05mm(同30.280mm)であった。脱皮による成長量の変化から,全幼生期を体長5mmと15mmを境界とする3期に区分した。また,群飼育した幼生を用いて,体長と湿重量及び乾燥重量の関係を明らかにした。