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平成20年08月05日

マハタ人工種苗の環境ストレス耐性

平成15年度日本水産学会大会(2003年4月1日~5日)講演要旨

土橋靖史・栗山 功(三重科技セ水)・高鳥暢子(三重尾鷲栽漁セ)
・柏木正章・吉岡 基(三重大生物資源)

目的

近年海産魚養殖の新魚種として,種苗生産が試みられているマハタ人工種苗の高水温,低水温,低塩分,低酸素に対する耐性を調査し,同じマハタ属のクエ人工種苗および海産魚養殖の代表的魚種であるマダイ人工種苗との比較をおこなった。

方法

水温20℃で飼育したマハタ人工種苗(日齢182,平均全長13.5±0.8cm,平均体重47.8±7.4g)を40Lアクリル水槽5槽(対照区,高水温区,低水温区,低塩分区,低酸素区)に5尾ずつ収容した。高水温および低水温区は1時間に4℃上昇および低下させ,低塩分区は1時間に8ppt低下させた。低酸素区は窒素ガスを通じ,溶存酸素量を徐々に低下させた。実験開始時から15分毎に水温,塩分,溶存酸素量を測定するとともに,供試魚の状態を観察した。同様の試験をクエ人工種苗(日齢166,平均全長15.0±1.0cm,平均体重50.2±8.6g),マダイ人工種苗(日齢225,平均全長13.4±0.5cm,平均体重43.6±4.9g),マハタ人工種苗1才魚(日齢545,平均全長24.6±0.3cm,平均体重289.1±12.8g)を用いておこなった。

結果

対照区では各魚種とも実験終了時まで,死亡は認められなかった。高水温区の死亡水温は34.0±0.4℃でクエよりも低く,マダイ,マハタ1才魚より高かった。低水温区の死亡水温は6.9±0.2℃でクエよりも高く,マダイ,マハタ1才魚と差はなかった。塩分が1pptにまで低下した後死亡に至るまでの時間は,2.0±0.2hでクエよりも短く,マハタ1才魚と差はなく,マダイよりも長かった。低酸素区の死亡時の溶存酸素量は0.50±0.05mg/Lでクエ,マハタ1才魚と差はなく,マダイよりも低かった。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 企画・水産利用研究課 〒517-0404 
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016 
ファクス番号:0599-53-2225 
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

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